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イン・グッド・カンパニー(2004)

★★★☆☆

NHK BS映画で深夜鑑賞。日本では映画未公開だった模様。

その前日は一泊旅行からの帰りで、疲れていたせいで部屋の照明も点けっぱなしで早く寝付いたのだが、そのせいか真夜中過ぎに目覚めてしまった。それからはなかなか寝付けなかった。明日は文化の日で休日で、予定は11:00AMからのこともあり、TVを観てみようと思った。そこでリモコンをザッピングしていてこの映画の冒頭部分に引っ掛かってしまった。

スポーツ雑誌の広告を仕事にする51歳の男(ダン・フォアマン)が降格になったと喚いていた。おまけに業績不振のために人減らしをしなくてはならなかったと。やがて26歳という若い青年(カーター)がその後釜として、且つその中年ビジネスマンの上司として赴任して来た。全くのアメリカ映画だなと思いつつも、かっての自分の姿をその中年男に重ねてみる気になってしまった。

その中年男は自分のキャリアとやり方に信念を持っている風である。別の言い方をすれば保守的で新しいビジネスのやり方に対しては柔軟に適応できず、やや時代遅れの印象を与える。

若い上司に対し、全く経験もないのにどうやるんだと懐疑的だ。一方、若い上司は別の分野で大きな成功と業績を上げた過去があるようで、そのために大抜擢されて赴任してきた様子。経験は無いけれど、もの覚えは早いとこれも自信たっぷりである。そして、業績を伸ばすためにはこれまでとは違ったビジネスアプローチが必要として、部下一同を集めて「シナジー効果」を説く。これまでは全く関係なかった業態のビジネスを、親会社によるM&Aでグループとなったことを利用して、結び付け新たな仕事を獲得する等、互いの相乗効果により業績アップにつなげようというのだ。

ここで「全く同じような話しを聴いたことがあるぞ!」と、かって自分も体験した記憶を呼び覚まされ、本格的に目覚めてこの映画にはまり込んでいくことになった。

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アメリカ人の人間関係とコミュニケーションの仕方には、公私のけじめに関して独特の割り切りや考え方があると感じる。

まずお互いをファーストネームで呼び合うというのは基本だが、TPOがビジネスシーンかプライベートかによって、仕事の上司・部下の関係を区別するのだ。日本人だと仕事を離れても上司は上司である。

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中年男(フォアマン)には大学生で年頃の娘(アレックス)が居る。彼女は州立大学から私立のNY大学への転入が認められ、フォアマンは仕事の不安定さという不安を抱えながらも教育ローンを組む。フォアマンは仕事にストレスを感じながらも家族のために働いているのである。

しかし娘のアレックスはやがて父の上司である青年(カーター)と恋愛関係になる。フォアマンはそのことを知らなかったが、学生寮に住む娘からの電話連絡がほとんどなくなったことから不審を抱いていた。ある日カーターが会社から出かける後をつけて行って、二人がランチを食べようとしている現場を発見した。周囲の目など関係無しに、レストラン内で大勢の客が居る前で、大声でカーターとアレックスを怒鳴り、上司であるカーターをぶん殴る。父親としてのこの一徹な態度は立派だ。自分では娘と上司の立場を慮ってこうはいかないだろうと思う。

このように、私人であるときは徹底してその立場での自分の信念に基づき主張を通す。仕事上での上下関係や他人の目などは無関係だ。痛快であり、羨ましい限りだ。

もっともフォアマンはある日親会社の会長が来社して訓示を述べたときも、異論ありと自説を主張したりする。とにかく、自分が納得行かないことには決して妥協しない。ある意味不器用に、公私の別なく、良好な人間関係の維持を優先するなどのこざかしい考えは毛頭ないのだ。

しかし、この場面はやはり映画であると思った。現実には、そのような企業のポリシーや文化やバリューやプラクティスを共有できないマネージャーは即刻首となるはずだからだ。

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やがて会社方針の変更により、カーターは首となり、フォアマンは元の部長職に返り咲く。

とにかく、この映画はくたびれかけの中年サラリーマンには元気を与えてくれる。

しかし、フォアマンの良いところは、その後もずっとカーターのことを気に掛けるところだ。彼はその他の同僚や部下達のこともいつも気に掛けている。人情味があるのだ。

アメリカの企業社会にもこのような精神が残っているんだと思わせた一作である。

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<キャスト>デニス・クエイド (ダン・フォアマン)
トファー・グレイス (カーター)...何だかMr.ビーンのようにも見える...
スカーレット・ヨハンソン (アレックス・フォアマン)...美しい。娘の役柄上は父親としては理解できない行動をとると思う。しかし、父を尊敬して慕う姿はまた美しい。うちの娘にも見習って欲しい。やはり、娘には寛容ばかりでなく、ガツンと行くときにはガツンと行く姿を見せるのも肝要か?

【参考】Yahoo映画

http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id323218/

イン・グッド・カンパニー

原題: IN GOOD COMPANY 

製作年度: 2004 

別題:- 

製作国・地域: アメリカ   上映時間: 109

解説:  中年ビジネスマンの主人公が、新たな上司となった青年と反発を乗り越え交流を深めていく姿を描いた日本劇場未公開のハートウォーミング・コメディ。

デニス・クエイド (ダン・フォアマン)
トファー・グレイス (カーター)
スカーレット・ヨハンソン (アレックス・フォアマン)

<キャスト・スタッフ>
監督 ポール・ワイツ 
製作総指揮 ロドニー・M・ライバー 、アンドリュー・ミアノ
原作 - 
音楽 スティーヴン・トラスク
脚本 ポール・ワイツ

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