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2009年6月

鬼平犯科帳シリーズⅨ 一寸の虫&男の隠れ家

鬼平犯科帳シリーズⅨ 一寸の虫&男の隠れ家

第7話 一寸の虫 ☆☆☆

平蔵が短銃で撃たれそうになったところを自分が盾となって助け負傷した仁三郎。その仁三郎の日々の生活の世話をするためにおまさが派遣されてきた。平蔵の計らいによる。仁三郎は「おまささんは本当にきれいだ。」と誉める。「五色の雲から下りてきた観音様のようだ。」と。おまさ「そこまで言うと嘘になる。」と照れて(?)ちょいと否定する。

ところがおまさはあるときから急にそんな仁三郎が笑わなくなったのに気付き不審に思う。

相談を受けた五郎蔵が仁三郎を飲みに連れ出して話をする。

五郎蔵「自分の命はいざとなれば長谷川様にお預けすることにしている。長谷川様は死んだ密偵の女房、子どもの面倒まで見続けてくださる方だ。いや死ねと勧めてるんじゃねえ。覚悟の話さ。そういう覚悟があれば迷いはねえ。怖いものは何もねえってえ話さ。」

仁三郎「そうか。そんな簡単なことにどうして気がつかなかったのだろう。」

五郎蔵は偶然江戸に入っている船影の忠兵衛を目撃する。そして忠兵衛の周辺を見張り、終に平蔵は、忠兵衛一味の計画を察知する。

苦悩していた仁三郎であったが、忠兵衛の今回のおつとめを横取りして忠兵衛に一切の罪を被せようと企む鹿谷の伴助(伴助は同時にその計画に仁三郎を巻き込むために、仁三郎の一人娘おみののことを嗅ぎ付けて脅迫していたのだが)とその一団を一人で始末しようと最終決心し、お勤めの夜に全員が集まったところでまず伴助を匕首で刺した。しかし、7人もの敵を相手に終には命を落とす。その盗人宿を見張っていて異変に気付いた火盗改方が飛び込むが間に合わなかった。この異変により伴助一団は忠兵衛の本隊との合流計画が達成できなくなった。しかし、忠兵衛たちが狙う店には既に平蔵たち火盗改方が先回りして待ち受けており、踏み込んできた忠兵衛一味を捕まえた。忠兵衛は部下達に手向かうな、恐れ入りやしたと縛に付く。

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平蔵「そうか、仁三は以前船影の忠兵衛の手下であったのか。」

五郎蔵「忘れてはならねえ恩人の一人だと言っていたそうでございます。仁三郎さんは命を捨てて何かご恩奉侍([名](スル)貴人のそばにいてその人のためにつくすこと。をなさったに違えありません。」

平蔵「うむ。まさしく覚悟の働きであったようだのう。」

忠吾「でも...一体何があったのか?いや、何があったにせよ、そのことを何故お頭に...。打ち明けてくれればどのようにでも計らってやれましたのに...。」

五郎蔵「それができねえ板挟みになっていたんでござんしょう。同じ立場のあっしらには良く分かることでござんす。」

おまさ「それにおみのっていう娘さんのことを...。三つ巴に...考えて考えて...考え抜いて...」(泣く)

平蔵「その挙句におのれの命を投げ出した。憐れなようだが当人はそれで救われたのであろうよ。他に手立ては無かったのだ。」

久栄「この手紙、『おみののことをお頼み申します。お頼み申します。お頼み申します。』と三度も。仁三郎がこれを書いたときの気持ちを思い遣ると切のうて、胸の潰れるような思いがいたします。」

平蔵、目をつぶったまま...何も言わない。

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平蔵「忠兵衛、ひとつ訊きたいことがある。」

忠兵衛「何でございましょう?」

平蔵「昔、まだ江戸に居る時分、お前の配下に仁三郎という男は居なかったか?」

忠兵衛「仁三郎でございますか?さあ、存じませんなあ。」

平蔵「何、知らぬ!?おまえのことを大恩人と仰ぎ、その教えを片時も忘れずに居た男だが?」

忠兵衛「ほう。どうも覚えがございませんなあ。」

平蔵「そうか。知らねえか。」

忠兵衛「そのお方がどうかしなすったんで?」

平蔵「うん?死んだ。一寸の虫が義理と筋目を通してなあ。」

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その後、平蔵は市中見回りの時に幼いおみのが鞠つきをしているところに立っていた。おみのの手から逸れた鞠が平蔵の足もとに転がってきて止まる。鞠をひろって腰をおろすと、駆けて寄って来たおみのの頭を右手で撫でながら顔を覗き込む。平蔵は笑顔でおみのを見つめた。

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仁三郎は忠兵衛の配下だったとき押し込み先で女を手篭めにしようとした。そのとき忠兵衛は盗みの掟を破った罰として仲間に命じて仁三郎をこっぴどく叩かせた。そして今後一切俺の前に現れるなと縁を切られた過去があった。後にも先にも仁三郎が忠兵衛と関わったのはこの一事だけであったようだ。しかし、仁三郎はこのとき本当に大事なことを教えて貰ったと思った。

<キャスト>

密偵 仁三郎 火野正平:15年前に忠兵衛の手下であったことを平蔵に隠している。忠兵衛は自分に人としての生き方を教えてくれたので忠義が有ると思っている。一人娘のおみのを妹夫婦に養女として引き取って貰っている。

船影の忠兵衛 高橋昌也

鹿谷の伴助 高橋長英:忠兵衛に恨みを抱き仕返しを考えている。仁三郎を「おみのは可愛い盛りだ。」と脅す。

不動の勘右衛門 五味龍太郎、名草の与八 本城丸裕(先日ホタルを見に行ったのは名草だった)、袋井の富蔵 門田俊(袋井は滝で有名だ)

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第8話 男の隠れ家 ☆☆☆

平蔵哲学を語る。

平蔵「人という奴は、もともと訳の分からぬ生き物ではないか。心の奥底にはおのれ自身さえも訳の分からぬ魔物が棲んでいるものよ。」

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弥吉「恐れながら長谷川様、犬になるほどならこの体八つ裂きにしていただいてもよろしゅうございます。お笑いになりましょうが、あっしら盗人には盗人の決まりというものがございますんでね。」

平蔵「うむ、いい覚悟だ。この数日でおまえの裁きを着ける。その時の覚悟もしておけ。」

裁きの日、平蔵は弥吉を縛っている縄を大刀を一振りして斬り解き、そのまま放免してやった。

さて、物語が進むに連れて弥吉が犯し平蔵に捕らえられることになった罪が明らかになる。

五鉄の二階で

平蔵「碧の黒髪は女の命だてえが、そうかい、吉野屋の女房この一件ですっかり大人しくなっちまったか。」

おまさ「長患いと言って部屋に閉じ篭り、三度の食事もご亭主に運んでもらって、中むつまじく一緒に食べているそうでございます。」

平蔵「ふーん。いや、清兵衛という男も今のうちだな。髪はやがて伸びてくる。その時が来たらどうなるか?以前のままだとまた見くびられちまうに違えねえ。いや、女が大人しくしているのは当座のときだけだ。いやはや女という生き物は盗賊よりも恐ろしい。なあ、おまさ?」

おとき「私も女でございますよ!長谷川様!」

彦十「それにしても弥吉の野郎、盗人のくせに洒落たまねをしたもんですね。」

平蔵「あー、江戸を発つ前に置き土産のつもりで清兵衛の恨みを晴らしてやろうと考えたのさ。弥吉にしてみればよっぽど大事な友達だったに違えねえ。」

おまさ「心を許し合った相手など見つかるものじゃございませんからね。ましてや盗人の仲間じゃ。」

平蔵「ふふふ。今の世の中、酔狂な奴が消えちまってつまらねえと思っていたが、あー、この世も満更ではなさそうだ。弥吉のような盗賊が残っていたかと思うとな。」

それから数日後。平蔵は船着場で船に乗り込み釣り糸を垂れている。

弥吉「長谷川様!」

平蔵「このわしに何の用だ?」

弥吉「もうたくさんでございます。長谷川様。牢を出た後は毎日が恐ろしく、いつもいつも長谷川様の目がこの私を見ておいでのようで。いやもう、夜もおちおち眠ることができず...思うように手足も動かせぬ有様で。恐ろしいお方でございますなあ、長谷川様は。いつから分かっておいでだったのでございましょう?この私が戻ってくるものと?」

平蔵「それで、どうするつもりだ弥吉?」

弥吉「へえ、この通りで...お上の御用、長谷川様が申されるとおりに相勤めます。」

平蔵「....」

弥吉「長谷川様!」

平蔵「何を言って(orして?)やんでえ!早く俺の船に乗らねえかい!」

弥吉「へい!」

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平蔵の言う「俺の船」という言葉が印象深い。大船か?

<キャスト>

玉村の弥吉 地井武男

吉野家清兵衛 小野武彦

お里 紅萬子:清兵衛の妻

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就活中の友人へ

○○さん

暑い日が続きますが汗らない、違った、焦らないことも大事だと思います。

マイケル・ジャクソンの死亡のニュースを見て、彼は自分の人生を楽しめなかったのだろうなと感じました。いつも何かプレッシャーを感じまたはそれを自ら自分に負わせて生きてきたのだろうかと推察します。"King of pop"ゆえに常人とは違った苦悩を抱えていたのでしょうか。

マイケルに比べれば我々は自由な一般人。その自由の特権を活かすことが最大の人生の宝ではないかと考えます。過度に人と比べたり、社会通念のようなものに縛られると折角の自由がなくなってしまいます。これまで長年働いてきて、それなりの経済的な蓄えもできてるのなら、暫く自分の人生を見つめ直すのも良いのではないでしょうか。

僕は退職金もほとんど無く且つ公的年金も当てにならない模様で経済的には未だ何の保障も持てていませんが、一方で子どもたちも成人したし、なるべく自由な気分でこれからの自分の人生を楽しもうか考えています。皮肉なもので宮仕えの身では未だ思うように人生を楽しめてない現実の裏返しのようなところも有りますがね(苦笑)。

人間気の持ちようで目の前の世界が如何様にも変わります。阿波踊りの歌詞じゃないけど、大差ない帰結に至る人生なら「踊らにゃ損々!」ということも言えるでしょう。

自分が気分的にリラックスできる何かを見つけることも大切な人生の生き方だと思います。

そしてそれと並行して自分が社会とのつながりの中でやりたいこと、やりがいがあると思うこと等を発見していくのも良いのではないでしょうか。

今週末暇を見つけて夏野菜でも、先日のビールのお礼に持参しようと思ってます。そのときは事前連絡します。

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ねじれ草( ネジ花)

ねじれ草(<br />
 ネジ花)
ねじれ草(<br />
 ネジ花)
ねじれ草(<br />
 ネジ花)
右巻き、左巻き、白

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くちなし2

くちなし2
くちなし2

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トカゲとミント

トカゲとミント
トカゲとミント
グレープフルーツミントの上で朝日を浴びるトカゲ

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鬼平犯科帳シリーズⅧ 同門対決&影法師

鬼平犯科帳シリーズⅧ 同門対決&影法師

第7話 同門対決

長沼又兵衛はかって高杉道場で平蔵と竜虎と呼ばれた剣客である。平蔵はかってその兄から又兵衛の偏屈なところを治してやって欲しいと頼まれていた。しかし、又兵衛は高杉先生からなかなか免許を与えられず、終には免許皆伝書を勝手に盗み出して姿を晦ましていた。

いよいよ対決のときが来たが、平蔵は「それは白紙であったろう。免許皆伝とは教えるものが無いということなのだ。」と語る。

平蔵は「この男は長沼又兵衛ではない大島平之進ということにしてくれ。」という。

WHY? 平蔵の思いとは?

<キャスト>

長沼又兵衛 森次晃嗣

砂蟹のおけい 根岸季衣

笹倉の太平 石丸謙二郎 おけいとの濡れ場を目撃した粂八の話を聞いて、平蔵が冗談で性技の方での「免許皆伝」を認める。後に彦十がこの話を聞きつけて久栄が居るところで平蔵に話しかける。と、出かける支度中だった平蔵の顔が赤くなったと久栄が訝しがる。平蔵は慌てて出てゆこうとする。

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第8話 影法師

木村忠吾、平蔵の肝煎りで妻を娶ることになるが、最後にどうしても品川宿の女郎千代菊のことが忘れらない。その千代菊の元へ急いでいるところで偶然盗賊塩井戸の捨八に遭遇する。捨八はかって忠吾と瓜二つの浪人「りゃんこの源三郎」に裏切られ仲間を殺傷され盗んだ三百両弱の金を奪い取られたと思い込んでおり、盗賊の掟を知らしめてやろうと捜し求めていたのであった。

その後忠吾は意外にも叔父の中山茂兵衛とばったり出会い、両親の墓に結婚報告に行くのかと勘違いされ一緒に墓参りをすることとなった。捨八はその二人の後を追うが、忠吾は時を報せる鐘の音を聞いて品川宿へ行かねばと焦り、叔父と別れる。その時捨八は忠吾を見失ってしまい、茂兵衛の後をつける。捨八は茂兵衛も盗賊と勘違いしていた。一方の忠吾、品川宿に着いたものの千代菊は既に身請けされていて居なくなっていた。

平蔵「おたかを嫁に迎えたらきっと身を慎めよ。」

<キャスト>

塩井戸の捨八 新克利

長坂万次郎 長谷川明男、井草の為吉 赤塚真人

中山茂兵衛 石濱朗(忠吾の叔父)、渋谷道仙 山内としお

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ホー、ホー、ホタル

W君の発案計画に便乗して、T君、I君と共に名草ホタルの里を訪ねてきた。

W君が夕方5時に迎えに来てくれた。その後、順に、T君、I君とピックアップして、目的地へ到着したのはまだ7時前であった。しかし、この早い到着はたいへん良かったと後で帰りの車の列やラッシュを見て分かった。

ホタルを鑑賞する場所までのアクセス道路には赤と青の色が入ったちょうちんが吊り下げられており、初めはホタルの光に比べてけばけばしい電飾だと感じた。またその道路は途中まで手書きの白い中央ラインがあったが、しまいにはそれが無くなり、車の離合ができないほどの幅となった。僕達は速い時間に到着したので鑑賞できる場所に最も近い駐車場に車を入れることができた。

しかし、そのときでも既にたくさんの見物客が訪れていた。ホタル鑑賞池というのがあり、そこまでの小道の入り口に長テーブルを横にしてそのうえに募金箱を置いた、極めて簡単なゲート様のものが設営されていた。おばあさんが一人イスに腰掛けて居て入場する人たちに募金をお願いする声を掛ける。無視して入っていっても何も言われない。募金をすると絵葉書とその場所以外の更に広範なホタル鑑賞の地域案内図を手渡してくれた。なお、混雑してきたら募金掛かりの人は子どもも含めて4,5人ほどに増えていた。

その簡易ゲートの手前はちょっとした広場になっており、布テントが幾張りも張られていて、長テーブルとイスが並べられ、すでに満席の状態で見物客達が腰掛けて食べたり飲んだりして夕闇が訪れるのを待っていた。そのテントの隣のテントでは地元の農産物や饅頭などの加工品や赤飯いなりなどの弁当が販売されていた。たけのこなども売られていた。そのまた隣では焼きそばを焼いて販売しており、長い列ができていた。かき氷やこんにゃくの田楽(だったか?)などもある。

電柱の途中などに取り付けられた拡声スピーカーから恐ろしいほど古い歌謡曲が喧しいほどに流されていた。昭和の戦後直後あたりのものだと思う。良くそんな音源があったなと感心した。それもカセットテープだろう。ときどき伸びたような音がするように感じる。所のじいちゃんかばあちゃんが乗りのりで掛けているんだろうと思いながら聴いていた。ときどきウグイス嬢だか元ウグイス嬢がいろんな注意事項や案内事項をアナウンスする。ホタルたちがこの喧騒に驚いて夜になっても出て来なくなるんじゃないかと少し心配になったほどだ。

そして反対側には簡易トイレが天幕の向こう側に設置されており、さらに警察官立寄り所が設けられており、警官も一人イスに腰掛けてたり、あるいは周辺の様子を見回っていた。町の世話役らしい老人や青年が警官に話しかけたり同行していた。

駐車場には車の整理と誘導係りの数人の男たちが肩からゼッケンを掛けて指示ライトを振っては忙しくしていた。そこを痺れを切らした子どもらが走り回ったりしている。

ホタル鑑賞の前に十分に人間鑑賞をしてしまった。

名草ホタル祭りは地元の人たちのボランティアと祭りを心から楽しむ精神で営まれていると感じた。駐車場は無料であり、ホタル鑑賞にも料金は徴収していない。ただホタル保護の募金を一口百円でしているだけだった。ちょっと商業主義に走れば、相当の収入になると思われるほどの人気振りにも拘わらず、来訪者に心行くまで地元の人たちと一緒に楽しんで貰おうとの心意気が感じられた。

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僕らも終に痺れを切らして未だほとんど誰も入場しようとしない入り口ゲートを入ってどんどん道を奥へと進んでいった。

看板表示の「ホタルは午後8時頃から光り出します。」までにはまだ1時間以上もあった。しかし、僕達が入っていくと少しずつ後に続く人たちが出てきた。まだ世間は明るいのに今度は良い場所取り競争みたいなものが始まった。最前列に陣取ることができた僕達は、幼児や子どもの声が背後に聞こえると何となく大人気ない気も感じながら、他愛ない話をしながら夕闇を待った。

途中強い視線を感じて左手を見たら、赤ちゃんがジッとこちらを見ていた。目のパッチリと大きな肌の白くすべすべした可愛い子だった。目が合ったので会釈したらまだジーッと見てる。泣き出すと拙いかなとか思いながらあやすように見ていたら、抱いていたおばあさんらしい人が話し掛けてきた。おばあさんと言っても恐らく自分と同年代かうかうかすると自分より若いかもしれないなどと思いながら受け答えした。「二つぐらいですか?」「1歳半です。」「いい子ですね。」その向こうに母親らしい女性が居て嬉しそうに聞いている。「本当に可愛いお子ですね。」と念を押した。するとその赤ん坊が照れてはにかむように母親の方に抱っこをねだった。その後はその赤ん坊と知り合いになれた証か、その子がチラッとこっちを見て僕が目を合わせるとキャッといって目を逸らす仕草をするようになった。おばあさんも大分打ち解けた感じでいろいろ訊ねられたりした。なんだか人気者になったような変な気分だった。

それでもホタルが飛び出すにはまだ明るかった。「長い。」待ってる時間は実に長かった。

午後7時45分くらいだった。ホタル養殖池の向こうを流れる名草川の川面に背面の山の雑木の枝が覆いかぶさり暗がりになってるところに小さな淡い黄色い光がぽうっと光った。

「見えた。見えた。あそこあそこ。」

それまで待ちくたびれたように静かだった見物客から声が上がった。それからは別の場所で一つ、またさらに離れた場所でまた一つとホタルが光り出した。揺らめくようにあるいは風に乗ってスーッと糸引くように光の軌跡が目に映る。

看板表示の午後8時、さすがに拡声器で「皆様のご協力のお陰で今年はたくさんのホタルが飛び交う様子がご覧になれます。」と言っていただけのことはある、川岸を中心に源氏ボタルの多数があちらこちらで光っては消える。100匹以上は優に居るだろう。最近訪れたホタルの里ではダントツの個体数だ。幻想的という言葉がピッタリだ。

隣の1歳半の子の目にも見えたらしい。興奮してはしゃいでいる。「へー!ホタルに感動するんだ!」とこちらも嬉しくなって、おばあさんと一緒に喜んだ。

思えばわが子らは成人しているがホタルを観た記憶があるだろうか?小さい頃連れて行った館林のホタルは大きな虫かごに入れられていた。あとはディズニーランドのカリブの海賊のアトラクションの人工のホタル様の光、アニメ「ほたるの墓」の映像くらいかなばどと考えた。長女だけにでもこの場所を教えて見さしてやりたいものだ。

自分が子どものころは、川から遠く離れた我が家でも夏になると家の中にまでホタルが飛んできた記憶がある。外に出るとあたり一面ホタルが点滅しながら乱舞していた。

もう25年以上も前になるが福島(五色沼の近く)のペンションに泊まったとき、そこは裏にジュンサイが採れる池があったが、夕食後外に出たらやはり源氏ボタルが多数飛び交っていた。ホタルを追いかけて危うく田んぼの間の水路に落っこちそうになった。それほどにホタルが多くて目が眩み暗い地面の状況が分からなくなるほどの光に包まれた。

今自然環境を守る人々の手で育てられたホタルを見ると、かっての自然がなくなってしまったことを実感する。自分のふるさとでももうホタルは見ることができない。あのペンションの周辺も同じだろう。農薬や生活排水やらでホタルの生息できる環境が急速に破壊されていったのだそうだ。

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ホタルたちに別れを告げて道を引き返すと、入り口近くのテント広場の辺りの光がやたら煌々と目に映った。ホタルの淡い蛍光を見た後だけに人間に発する強い光と音の放つエネルギーの大きさとのギャップに驚いた。

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駐車場に戻った頃ポツリポツリと雨粒が落ちてきた。良いタイミングで切り上げたねと話し合ったが、駐車場出口は一時停止となっていた。離合できない細いアクセス道路に今からやってくる車が列を成している。それを全部駐車場に誘導し終えた後に、帰りの車を発車させるとのことだった。仕方なく車の中で待つことにした。たくさんの車のテールランプとヘッドライトが山道に連なって見える。「ちょうど一年前にこの道を通った夜 昨日のことのように今はっきりと思い出す...」と思わず「ロード」を口ずさみそうになったが、どこまでも続くテールランプも季節と状況が違うなと思ってやめた。

駐車場係りの男達が苦労して車の出入りを指示、制御してやっとわれわれも帰路につくことができるようになった。しかし、そこからまたさらに驚くべき事実が分かった。時刻はもう午後9時近く。駐車場は10時になると閉鎖すると看板に書いてあったのにも拘わらず、まだ続々と車がやってきているのだ。相当の距離山を下りて広い道路に出てきたが、そこでも車は列を成していた。10時までに駐車場に着くことはもう無理であることは明らかだった。それでも係りの人たちは車を誘導して帰れとは言っていないところをみると、今夜のホタルはオールナイトかなと思った。果たしてどうなったことやら。

名草地区のみなさんお世話になりました。ありがとう。お疲れ様。30日までのホタル祭り楽しんでください。頑張ってください。

名草ホタルまつり

http://www.city.ashikaga.tochigi.jp/021kankou/050matsuri/050hotaru/hotaru.html

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水神_三遊亭圓窓

菊田一夫作「水神」を三遊亭圓窓の長講一席で聴いた。(NHKBS「お好み寄席」で)

なんとグランドピアノとのコラボレーションという趣向での高座だった。圓窓師匠曰く「演奏と圓窓が大事。」

照明等の効果も加わり素晴らしい演出だと思った。

最初は何だか少し違和感を感じながら聴いていた。落語の語りにピアノの音が何となく馴染まない感じがしたのである。演題も古典ではなく、面白話でもなく、静かな調子の語りであった。

しかし、圓窓師匠の高座には大きな期待を持っていたのと、この噺を聴くのは初めてではなかったことから、そのまま聴き続けた。そして次第に引き込まれて行ったのである。

赤子を抱く男やカラスの羽の動きを表す手の動作や羽織の使い方などにも新しいものがあった。

ストーリーそのものは女房に逃げられた侘しい男と人間の女に変身したカラスの恋愛物語で、やや怪奇的な要素もあるが、最終的にはハッピーエンドに終わる。しかも終わり方が従来の落語とは全く異なる印象深いものでたいへん良かったと感じた。

詳細は次に詳しく紹介されている。

乱志&流三の落語徘徊

http://ranshi2.way-nifty.com/blog/2009/06/post-9edf.html

「水神」は「君の名は」で有名な脚本家菊田一夫が円生のために書き下ろした新作落語とのことである。

詳細は以下のURLを参照方。

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チャイニーズ・ゴーストストーリー3

ウィンブルドンテニスを見ようかもう寝ようかとリモコンをザッピングしていた時だった。丸刈り頭だがレオン・リーだと思った。若い頃だ。先日「レッド・クリフⅡ」を観たばかりだったせいかそのまま観続け睡眠不足になることになった。

内容はホラーとお色気と超能力を盛り込んだ娯楽作品で、ストーリーは単純だが映像は特撮あり、刺激もインパクトもあって面白かった。

レオン・リーのドジな若い僧侶の演技は面白かった。トップスターになった現在の落ち着いた雰囲気とは違っていて興味深い。若い頃はドタバタも魅力的に演じていたのだ。

共演で若い僧侶を演じたのはジャッキー・チュン。静止画で良くみるとジャッキー・チェンに似ている。

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安心社会の姿

今日もぼやき。

今日(6/25)の麻生首相メールマガジンには、「現在、国民の多くのみなさんが様々な不安をいだいています。」、そこで有識者から成る「安心社会実現会議」を開催し、「目指すべき安心社会の姿と、その実現の道筋について提言をいただいた。」と書かれている。

示された具体的提言の概要は後述の1)~4)である。すなわち1)教育格差、2)子育て支援、3)雇用と社会保障、4)高齢世代の各問題に対する提言である。

これは裏返せば現在または近い将来このような問題が現実のものとなっており若しくはなることが予想され、多くの国民の不安の原因になっているということであろう。

そしてそのような現実を招いたことに対し、政治の責任は大きい。国の政治経済の機構や制度の改革や運営、税金の使い方等において、これまでの国を取り巻く環境の変化に対して、適切に対応することなく、あるいはほとんどの政策が間違いであった若しくは無作為であったことの証左であろう。

情けないのはそのような現実を目の前にして、政治家からその原因やその解決に有効な対策が明確に示されないことである。あるいはそれらが分かっているとしても必要なアクションが一向に起こされないことである。ずるずると事態は悪化を辿る一方だと感じる。財政改革の必要性など何十年も前から叫ばれてきた事ではないのか。

今政治としてやるべきことは、あるべき姿の提言だけでなく、まず現実の問題の原因の所在を明らかにして、そこで取るべき有効策の優先順位を決め、責任をもって実行し、その効果を検証して国民に報告することである。特に、原因の所在を曖昧にして、改善目標だけを掲げるやり方はこれまでたくさん行われ、それらは後になって失敗だったということが多かったのではないか。そしてそれらは首相の交代や大臣の更迭だけで済まされる問題ではない。国民の多数を不安に陥れた責任は万死に値するものだろう。

衆議院総選挙も間近となってきたが、政党や立候補する政治家には分かりやすいマニフェストを提示してもらいたい。政党や政治家が分かりにくいあるいは改善や効果が期待できない政策を掲げるから、有権者は政治に無関心になるのだと思う。国民の多くは賢いのであって、むしろ政党や政治家の専門能力の発揮と説明責任が十分に果たされていないところに、今の日本の最大の不安と不幸があるように思えてならない。

【安心社会実現会議の提言】

 1)若者世代には、生まれ育った家庭の格差を、固定化させない教育の提
 供。給付型の奨学金制度の導入など、低所得の家庭でも大学に行ける制度
 に取り組みます。

 2)子育て世代には、社会全体で、子育てと仕事の両立を応援する仕組み。
 給付付き税額控除など、子育ての経済負担の支援に取り組みます。

 3)働き盛りの世代には、長期雇用に、中途採用、職業訓練、社会人入学
 の支援制度を組み合わせて、一生チャレンジし続けることができるように
 することが、急がれます。非正規労働者への社会保険・労働保険の適用拡
 大も進めます。

 4)高齢世代には、雇用や地域活動への参加機会を拡大し、「70歳現役
 社会」、そして「生涯現役社会」を目指します。本格的な高齢化社会を支
 えるため、地域での医療・介護の連携を推進し、独居高齢者に対する住宅
 保障に取り組みます。

 私は、これらの実現に全力を傾け、希望と信頼を、次の世代に引き継ぎます。

首相メルマガの全文は以下の通り。

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無実のシグナル

6月23日(火)放送のNHKクローズアップ現代「えん罪はなぜ見過ごされたか」を観た。

http://www.nhk.or.jp/gendai/

「捜査段階から裁判に至るまで誤った判断の拠り所となったのが自白と精度の低いDNA鑑定だった。」

自白に関しては、菅家利和さんの自白の通りであることを裏付ける事実や証言は得られていなかったそうだ。

そこで科学捜査としてのDNA鑑定が犯人である拠り所とされた。

自白の後、菅家利和さんは反対に無実であると主張し始めた。家族に宛てて書いた手紙の中の「自分は無実だ」との記述に関して、裁判官は家族に見放されるのを恐れての嘘ではないかと思った。

弁護団によるDNA再鑑定の要請を裁判所は認めなかった。「真犯人なら自分に不利な再鑑定など依頼しないはず」という考えは考慮されなかったようだ。

このように「無実のシグナル」が幾度か発されていたにも拘わらず、捜査と裁判の過程でそれらは見過ごされてきた。その原因としてはやや非常識な刑事司法独自の慣行があるように思われる。秘密主義や特権意識などがその重要な要因の可能性があるようだ。

番組では「裁判所は弱い者を守る最後の砦のはず」との趣旨のコメントが出ていたが、遺憾ながらその機能を発揮できず、冤罪を見過ごした。

話は変わるが、今週読んだあるメルマガの記事に次のような記述があった。

「制度を積極的に推進してきたのは、日弁連の推進派の弁護士たちで、裁判官や司法への信頼が揺らいでいるからです。露骨に言うと、検察と裁判官には昔からなれ合い体質があり、起訴されたら自動的に裁判が進行して、弁護士の奮闘空しく、99%が有罪になってしまう、という状況があるのだそうです。(丸山和也弁護士 談)
この状況に「市民の常識」で風穴を開けるべく、数々の不備を指摘されながらも、裁判員制度が導入された、ということのようです。」

これが本当なら、市民の力で今の間違った刑事司法制度と闘ってくれと言っているようなものだ。それはとても奇妙なことではないか?そして本質的な問題解決とは程遠いばかりでなく違うのではないか?

第一義的には刑事及び司法の現在の関係者が自ら足利事件等の冤罪事件を反省材料として、冤罪を生み出すあるいは見逃す現状のシステムの問題点を徹底的に洗い出して解決すべきだ。

日本の司法制度は第2次世界大戦の敗戦のときもGHQが手を入れず、旧来の体制が残されたと読んだことがある。保守的で自己チェック機能もなく、あるいは外部からチェックされることもなく、綿々と引き継がれた慣行により、結果として現実社会から乖離した特殊な世界を現出させてしまっているのではないか。だとすれば、必要なのは裁判員ではなく、司法と現実社会との分かりやすいコミュニケーションツールやユーザーフレンドリーな仕組みの開発や情報開示や何らかの内外部チェック機能のようなものではないのか。もっとも裁判員制度にはそのようなことが一部含まれてくるようにも思われるが。

いずれにしても今の日本という法治国家の刑事司法制度とその運用システムにおいて、極めて深刻で大きな欠陥があることに気付かざるを得なかった訳である。一日も早く、権力を持つ側により正義が守られあるいは実現され、一般国民・市民として安心して暮らしていける国にしてもらいたいと願う。

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鬼平犯科帳シリーズⅦ 木の実鳥の宗八&礼金二百両

鬼平犯科帳シリーズⅦ 木の実鳥の宗八&礼金二百両

第4話 木の実鳥の宗八

木の実鳥とは「猿」のこと

本編ではおまさが黒装束に身を包み、盗賊が目をつけている伊勢屋に忍び込みその家の間取りを確認するという能力を披露する。

なお、伊勢屋は宮口の妻の実家であった。

平蔵「歳を取ると男は侘しいということよ。」

<キャスト>

木の実鳥の宗八 大木実、おきね 山口美也子

宮口伊織 高橋長英、大塚済兵衛 本城丸裕

川辺軍兵衛 谷口高史、袈裟蔵 武井三二、霞の定五郎 渡辺哲

****************************

第5話 礼金二百両 ☆☆☆

平蔵悪夢を見る。鎖鎌に剣を取られ、そこに敵の刃が...そこで目が覚めた。

平蔵は酷い風邪を引いて寝込んでいたのであった。

平蔵台所の遣り繰りにも心を痛める。

平蔵「因果なものだ。こうまでしても今のお役目が辞められぬとは。はぁ。」

久栄「では頃合を見てどなたかに交代していただいてはいかがでしょう?」

平蔵「ははは、できればな。それができぬのだ。」

久栄「何故できませぬ?」

平蔵「うむ。今のお役目はな、俺の性分にぴったりと嵌っている。ははは、いやこれはそのまことにもって困ったものだ。」

久栄「あら、まあ。」

平蔵「以前の肩肘張ったお勤めと違い、今俺のしていることは日に日に新しい。いろんな人間のいろんな心と触れ合い、憎みながら憐れみ、憐れみながら戦わねばならぬ。つまりはこの長谷川平蔵、この歳になってようやく人の世が面白くなってきたのだ。へへへへへ。」

<ナレーションより>全く火付盗賊改め方の役目というものは、江戸の凶悪な盗賊どもに命懸けで挑むだけではなく、その台所の遣り繰りもたいへんなものであった。与力10人、同心30人、それに多くの下役たちを手足のように動かすには費用を惜しんではいられない。そしてその才覚も平蔵に負わされるのであった。

平蔵「しかし、思えば又太郎という男も憐れな者よ。横田の先代がもう少し情けがあればまともに成長したものを、はかなく果ててしまった。」

小林与力「はっ、人の世の因果はむごいものでございます。」

平蔵「左様。その定めが巡りめぐってこの俺に二百両という金子をもたらした。いやーこれで当分の間は盗人どもを捕らえる費えには事欠かぬ。のう、小林。」

小林与力「はい。」

平蔵「はー、だがしかし、敢えてこんなことをする俺を、お主のお頭様をお主は何と見る?」

小林与力(落涙しながら)「はい。」

平蔵「ありがとよ。(鼻先をちょいとつまんで)おい、だが誰にも言うなよ。」

平蔵「女房を選ぶなら煮物の上手い女を選べ。」

<キャスト>

横田大学 磯部勉、 横田芳乃 小畠絹子、

山中伊助 河原崎健三、 又太郎 小林宏史、千代太郎 藤山扇治郎

谷善左衛門 多々良純

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鬼平犯科帳シリーズⅦ 泣き味噌屋&寒月六間堀

鬼平犯科帳シリーズⅦ 泣き味噌屋&寒月六間堀

第8話 泣き味噌屋

平蔵「一心は一心だがな、あのときの川村は妻の仇を討ちたい一心ではなかったのだよ。」

おまさ「何と仰せられます!」

平蔵「川村はな、ただひたすら仇の手に掛かり、死んだ女房の後を追い、あの世に行きたい一心だったのだよ。」

おまさ「あの世へ?」

平蔵「うむ。自分の手で死ぬこともできず、和田木曽太郎を召し捕ると聞いてにわかに思いついたのであろうよ。」

おまさ「まあ。」

平蔵「まあ、今にして思えばそれが却って良かった。木曽太郎はな、なまじ剣を遣うだけにただ死にたい一心で突っ込んできた川村に戸惑ったのだ。それでやられたのだよ。」

おまさ「では長谷川様はそれと知りながら川村様を敵の手に?」

平蔵「うん、されば川村がそれを望んだからよ。ここへきて、まあ、しかとは口に出さなんだが、女房の後を追いたい心底がもうありありと見えた。」

おまさ「それにいたしましても...」

平蔵「我が家来をむざむざ敵の手に押し与えた。はっはっは。わしはそういう男なのだよ。あの時のようなあのような腑抜けな家来など、ふふふふ、居てもらっても仕方がないわ。あっはっはっはっは。いや、男にはな、男の生き様がある。おまさ、何も案ずることは無いぞ。はは、あははははは。」

さて、平蔵は何故おまさに案ずるなと言えたのか?

<キャスト>

川村弥助 平田満、 さと 北原佐和子

秋元左近 亀石征一郎、 和田木曽太郎 伊藤高

****************************

第9話 寒月六間堀

平蔵「いやー、さてと。今日はどうするかな?」

彦十「どうするってね、お帰りになるんでがしょ、清水御門のお役宅へ?」

平蔵「ふむ、帰ったらまた出かけなくっちゃなるめえよ。盗人どもを捕らえにな。何とか暇を作っておのれの好きな所へ行き、好きな酒をぼんやりと飲みながら、さて今夜の夕餉は何にするかなどと、他愛のないことを考える。なあ。夜になれば一合の寝酒をのんびりと飲み、あとは床に体をゆっくりと伸ばして無心に眠りこける。あー、人にとって何よりも大事なことは、あー、それに尽きるんじゃねえか、彦?」

彦十(心配そうな表情)

平蔵「俺も四十の坂を越し、いや、人の二倍も三倍も生きて来たように思うときがある。近頃しきりにな。」

彦十「銕っあん!」

平蔵「いやー、こんな話ができるのもな、うちの奥方とお前さんだけだい。ははは。」

彦十「そうでございましょうね。銕っあん、いや、長谷川様。今日は一日何もかも忘れて若けえ頃に戻り、どこかへぷらっと足を伸ばしてみようってのは?」

平蔵「女という生き物は男と男の間に割り込んで、何もかもぶち壊しちまうって言うが...」

巴屋の女将「女のことはよくお分かりにならぬままあの世に行ってお仕舞いになりました。藤四郎様もそして伊織様も...」

平蔵「ま、大概の男はそんなもんだ。」

女将「それであなた様は?」

平蔵何も言わずに立ち去って行く。

<キャスト>

市口瀬兵衛 中村又五郎―伊織の父。伊織は山下藤四郎との決闘で死んだ。当時おとせは伊織の許婚であったが、そのおとせが藤四郎と何らかの関わりがあったようだと瀬兵衛は聞き及んでいた。

おとせ(巴屋の女将) 中村久美

山下藤四郎 潮哲也、  利助 加島潤

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鬼平犯科帳シリーズⅦ 見張りの糸&毒

鬼平犯科帳シリーズⅦ 見張りの糸&毒

第10話 見張りの糸

久々に平蔵を訪ねてきた井関録之助に対し、用件は酒か飯かと平蔵。

録之助「お前さん、なぜそう昔なじみの心をえぐる様なことを言う。」

平蔵「恨みと欲を絡ませて悪党二人をこの色香で操ったか。おきく、この世の中、お前の思い通りにゃいかねえよ。だが、お前の兄を思う心根だけは見上げよう。」

<キャスト>

稲荷の金太郎 片岡竜次、 戸田銀次郎 遠藤征慈

井関録之助 夏八木勲

神仏具 和泉屋東兵衛 奥村公延-向かいの大黒屋の見張り所に二階を提供するが、かってのは大盗賊だった。一家四人ははらはらどきどきの日々となった。録之助はその顔を見たことがあるのだがその記憶の場面が思い出せない。

おきく 一色彩子 かって盗みの掟を破ったために東兵衛が殺した男(天蔵)の妹。兄の仇の東兵衛を殺害すると共に和泉屋に隠されている二千両を奪おうと、盗人金太郎と浪人銀次郎を色仕掛けでそそのかす。

****************************

第11話 毒

火付盗賊が大奥がらみ、幕閣上層部の「魑魅魍魎の世界」に踏み込まんとする。

そこは雲の上のことで管轄外であり、評定所の役目である。

平蔵と小林と酒井たちは一つ間違えば首が飛ぶことを覚悟する。

平蔵「この泰平の世に命懸けの仕事とは滅多にあるものではない。男冥利に尽きるとは思わんか。はっはっは。」

しかし、この事件は最も味わいの悪いものだった。

土屋家家老「俗に言う内輪もめでござる。お胸の内に畳み込んで丸く収めてくださいませ。」

家老、菓子折りの底に大金を隠した手土産を平蔵に差し出す。

平蔵「今の盗賊改め方はこの長谷川平蔵がしょってるんだ。金づくで丸め込もうとしてもダメだよ。爺さん!」

その半年後、土屋左京は急死。お家はお取り潰しとなった。

<キャスト>

山口天龍(易者) 佐川満男

井坂宗源

伊太郎 有薗芳記、 万右衛門 津村鷹志

土屋左京(五千石の将軍様お側つき大身旗本)

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毛虫との遭遇

毛虫との遭遇
毛虫との遭遇
毛虫との遭遇
毛虫との遭遇
アメリカシロヒトリと何かの幼虫

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野菜すくすく

野菜すくすく
野菜すくすく
野菜すくすく
野菜すくすく
茄子、キュウリ、ズッキーニ

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名草ホタルの里

名草ホタルの里
名草ホタルの里
名草ホタルの里
名草ホタルの里
名草ホタルの里
名草ホタルの里
名草ホタルの里
名草ホタルの里
昭和61年に保存会発足。
その後ホタル保存事業に着手。
平成元年環境庁のふるさといきものの里に認定された。
毎年開かれるホタルまつりには関東一円から多くの人が訪れるとのこと。

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Hミラコスタ

Hミラコスタ
Hミラコスタ
Hミラコスタ

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築地場内市場

築地場内市場
築地場内市場
築地場内市場
築地場内市場
築地場内市場
ターレと吉野家一号店。

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築地

築地
築地
場外市場の一画とインド寺院様式の築地本願寺

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築地市場から浅草演芸場

月曜日に築地場内市場と場外市場に行って来た。

ウィークデーにも拘わらず活気に溢れていた。食品関係には不景気は無関係だ。自分に元気がなくなったらここに来ようと思ったくらいだ。

場内市場では特上の寿司をいただいた。行列のできてる店もいくつかあったが、奥の方の名店に入った。大人の週末では大々的に紹介されていた店だ。

人の手で握られたお寿司というものはまた格別な味わいがあると思った。ネタもみな美味しくて幸せな気分を感じられた。

市場独特の乗り物が走り回っていた。スターウォーズのR2D2に台車を引張らせているような乗り物だ。フォークリフトよりずっと早く走り、危険極まりない。場内は速度制限など無いようだ。

「ターレ」というのだそうだ。公道も走れるナンバープレートが付いている。

http://www.ukemochi.com/tkg/tuur/tuur.html

ユニークなハンドルにアクセルだかクラッチ。是非乗って運転してみたいと思った。一台買って自宅で使ってみたいとも思った。

場外市場では木村のアンパンを買った。さばの「へしこ」を買った。へしこは10℃以下保存と書いてあったが、そのままバッグに入れて夜まで持ち歩いた。大丈夫かな、食えるかな?

案内図を見るといろんな名店がある。今度は目的の店を絞って再訪しよう。

*****************:

昼ごはんも終えて、浅草に向かった。昼の部にちょっと遅れて浅草演芸場の木戸をくぐった。

席はほぼ満席状態。月曜日のせいか爺様(じさま)、婆様(ばさま)ばかりが目立った。というより、自分の方が若造で目立ったかな?

6月中席番組のご案内をみると、なかなかよい出演者ばかりだった。昼の部主任は橘家圓蔵、お題目は「うなぎの幇間」であった。

幇間の一八が知らない男に騙され、うなぎ屋でお代を払わされるときになるまで、圓蔵師匠は羽織を脱がなかった。ストーリーを意識してか、なるほどと感心した。

落語家は高座で羽織を脱いで丁寧に自分の後ろに回し客席からは見えないようにするのがマナーかなと思っていた。しかし、先日のNHKの番組で、圓蔵師匠は両肩から脱いで背後に広げたまま置いたのだった。裏地がオレンジ色の派手な奴でそれが乱雑に脱がれたままなので気になって仕方なかった。今日の圓蔵師匠の脱ぎっぷり片付け振りはどうかなと注目していたのだ。

だが、話が乗ってきてもなかなか羽織を取ろうとしないので少し怪訝に思っていた。

ところが浴衣掛けの知らない男が便所に立ってそのまま遁走する際に、「お勘定は羽織を着ている二階の旦那が払う」と言って、店の女中が精算にやって来たときに、おもむろに羽織を脱いだのである。

確かにここまで一八は羽織を着ていなくては話の内容に合わないのである。

**********************

CDで聴く落語と違って、高座を見る落語では落語家の演技を見ることができて面白い。酒を飲む様、食べものを箸でつまむ様など、みな良く練習しているなと感心するばかりである。

また近いうちに暇を作って木戸をくぐってみようと思う。

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ホテルミラコスタ

夕食を食べに行って来た。バイキング形式。

ディズニーシーのアトラクションで未だ遊んだことが無いのに、そこを横目でみつつホテルミラコスタへ。

ディズニーシーのパレードが始まる直前に席に着いた。その時は比較的空いていた。

イタリアンロゼワインとソフトドリンクを飲んだ。

ソフトドリンクはお代わり自由だが、種類は最初に注文したものに限られるとのことだった。少しがっかりした。

料理はどれも美味しくて、つい食べ過ぎになる。ただバリエーションはそれほど多くなかったかも?パン類も種類は限られていたかな?

最後のケーキとフルーツの後にウーロン茶を飲んだのが効いて、おなかはパンパンに。

パレードが終わるとレストラン内も徐々に混み合う様になってきた。

利用可能時間を30分も余してレストランを出た。

雨が降り始めたが、ディズニーリゾートラインで一周してJR舞浜駅へと帰った。

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ライオンキング

ヒヒの呪術師の言葉「過去からは逃げるか学ぶかだ。」
ミーアキャット・ティモンの人生哲学「ハクナ・マタタ(気にするな)」
つまり、過去には背を向けるということ。過去から逃げるということにつながる。
シンバは過去から学びプライドランドの再建を決意する。
この部分が一番印象に残りまた勉強になった。
**********************
日曜日の昼に劇団四季のライオンキングを鑑賞した。
約3時間のミュージカルは感動する場面もあってなかなかよかった。
舞台装置、衣装、歌、踊り、演奏、演出、構成など、目を見張って観た。
ストーリーはややシンプルで物足りなさもあるが、全体的に質の高さを感じた。
毎回毎回あのようなミュージカルを展開するにはかなりのテンションの維持や集中力が必要だろうと思う。
人の歌声の素晴らしさにも触れた。自分の下腹に響き渡るように届いてきた。その日の夜の風呂では自分も良く声が出た。
戦いや男女の愛の芽生えなどを踊りで表現するところなど興味深く観た。
いろんな想像力が駆使されたミュージカルで楽しいものだった。

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くちなし他

くちなし他
くちなし他
くちなし他
くちなし他
くちなし他
くちなしは良い香りを辺りに漂わしていた。

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木場公園

木場公園
木場公園
木場公園
木場公園

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深川森下散策

深川森下散策
深川森下散策
新大橋付近。隅田川。

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人生は思っていたより塩辛い_海鳴り(下)より

『-おれも、益吉も.....。

人生の重荷を背負ったまま、年取ることになりそうだな、と新兵衛は思った。わずかのひまも惜しんで懸命に働いていたころは、若いうちに怠けずに働いておけば、やがて安楽な老年を迎えることができるだろうと、そのことを疑いもしなかったのだ。だが、人生はいま少し塩辛くできていたようである。』

主人公の新兵衛は四十台後半の中年オヤジ。紙問屋の商いをしており、社会的、経済的、仕事的には比較的恵まれている男だ。これまでに一度妾を囲ったこともある。今は人妻と浮気もするようになった。一方で、家族には恵まれていないと思っている。妾を囲った出来事以来妻との関係は冷え、一人息子は期待を裏切るばかりである。一人娘だけが心のやすらぎを与えてくれる。なお、当時不義密通はばれると死罪に値する。死罪にならなくとも世間の評判を落として商いの道は閉ざされる。いまや新兵衛は自らもリスクを背負っているのだ。

自分との比較で、全ての項目で格差がありすぎてなかなか感情移入できない奴である。

自分などは年齢以外に新兵衛に勝ってると思う項目がほとんどない。さらに老親の面倒や夫婦の老後の不安が加わると月とスッポンだ。

が、しかし、彼がときどきみせる心情に思わず共感することがあるのだ。そして、冒頭の文は「うーん」とうなった文章のひとつである。新兵衛との境遇の格差問題を離れて、己自身の来し方行く末を思うとまさに自分もそうではないかと。

自分の過去を振り返るとき、ある時選択を間違ったのではないかと疑心に囚われることがある。一方、自分を取り巻く環境も絶えず変化した。どちらかというと自分にとってはネガティブな要素が多かったか?と恨む気持ちも無いではない。しかし、それらも結局は己の才覚の至らなさの結果であるか?

今世間は再び不景気の底に沈んでいて、経済も政治も当てにならないとの不安が世を覆っているようだ。こういう時代には冒頭の文章に共感を覚える人々も多いのではないかと思う。あるいは、若くして既にそのような心境が理解できるという者も少なからず居るようだ。驚くべきや悲しむべきや。

この文庫本の初版は1987年10月10日とある。世はバブルの頃だ。藤沢周平は世間の熱狂に浮かれることなく、このような思いや考えを抱いていたのか。

人生のたそがれにおける気の塞ぐ思いは、自分の周りの問題ではなく、自分自身の中にある問題なのかもしれない。

******************

山河 (小椋桂)

歳月は 心に積まれ 山と映り
歳月は 心に流れ 河を描く
そこに 積まれる時と 流れる時と
人は誰れもが 山河を宿す

ふと想う 悔しひとつなく悦びの山を築けたろうか
くしゃくしゃに嬉し泣きする かげりない河を抱けたろうか
愛する人の瞳に 愛する人の瞳に
俺の山河は美しいかと

(一番の歌詞は今は歌えず)

******************

最近良く聴く元気が出る曲

Somewhere over the rainbow
Way up high
There's a land that I heard of
Once in a lullaby

Somewhere over the rainbow
Skies are blue
And the dreams that you dare to dream
Really do come true

Some day I'll wish upon a star
And wake up where the clouds are far behind me
Where troubles melt like lemondrops
Away above the chimney tops
That's where you'll find me

Somewhere over the rainbow
Bluebirds fly
Birds fly over the rainbow
Why then, oh why can't I?

If happy little bluebirds fly
Beyond the rainbow
Why, oh why can't I?

"オーヴァー・ザ・レインボー" コニー・タルボット; CD買った。

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直し(本直し)

先に江戸時代の酒について書いたが、その後落語CDで「青菜」(三代目春風亭柳好)を聴いた。青菜には「直し」という酒が出てくる。では直しとはどんな酒なのかということで、続きを書こうと思った。

Web検索した結果によれば、直しとは、焼酎に味醂を加えたものである。あるいは味醂に焼酎を加えたものと言う解説もある。「直し味醂」と呼ぶのが正しい。

一方、腐りかけた酒や下等な酒を加工して、普通の酒のような香味を持たせたものがあり、これは「直し酒」と呼ばれる。

青菜に出てくるのは家の主人が「柳影(陰)」と紹介しているから、前者である。

ウィキペディアによれば、「江戸時代には焼酎の亜種としてよく飲まれていたが、現在では一般にはマイナーな存在である。かつては夏の暑気払いとして、井戸で冷やされて楽しまれ、高級品として扱われていたことが、上方落語の「青菜」に伺える。また正月の屠蘇のベースとして用いられた。」とある。

現在ではマイナーということであるが、1990年代末期には節税焼酎として販売量が急増した(ウィキペディア)ことがあるようだ。また、かって熊本の実家で正月を祝うときには必ず屠蘇を飲んでいたので、自分も飲んだことがあることになる。赤酒と称して、ティーバッグのようなものが浸されてとろりとした粘稠な酒で、自分としては養命酒のような薬用酒だとばかり思っていた。味醂と焼酎ベースだったのか!子どものころは体に良いものなのだろうと信じていた。甘くて美味しいので祖母や母にねだって余分に飲ましてもらっていた。それを冷やして夏に飲むというのは一度試しにやってみたいものである。

話を元に戻すと、つまり江戸時代には味醂のような原酒を水で薄めるだけでなく、味醂の甘さを焼酎で抑えたような酒もあったということだ。

以下は落語「青菜」のあらすじと、今回参考にしたWeb上の記事の抜粋である。

なお、落語には「お直し」というのもある。この一席についてはまた別途書いてみたいと思う。

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毛虫

今年も毛虫退治を開始した。

山茶花につく毛虫はたちが悪いというので見つけたら真っ先に駆除しなければならない。刺されると命が危険になることまであると植木屋さんから聞かされているので、目を皿のようにして点検する。もう2週間ほど前のことになるが、白い産毛を持った毛虫数匹が仲良く密着並行状態で若葉の上に並んでいるのを見つけたときは背筋に悪寒が走った。まだ少数だったので毛虫駆除用スプレーを掛けて、次に枯れ木の小枝を持って来て葉っぱから引き剥がしてインターロッキングの上に落とした。殺虫剤が効いているのを確認してそのままにして終了とした。その後山茶花の葉に毛虫は現れていない。

先週末から今週末に掛けては、アメリカシロヒトリが、ヤマボウシとハナミズキに発生した。ヤマボウシは小さい一枝が真っ白く病変したようになったが軽症であった。ハナミズキは数箇所の小枝についていた。これらは刈り込みバサミを持ってきて、毛虫が付いた葉の小枝を全て根本から切り落とした。地面に落ちた小枝は熊手で集めて紙くずの上で焼いた。若葉がたくさん出て枝と枝の間の風通しが悪くなるとアメリカが付きやすいといわれるので、茂りすぎた枝と葉を間引きした形だ。高いところももっと枝を落としたいのだが、このところ雨続きであったためしずくに濡れていたので、また晴れた別の日に作業しようと考えている。

今週はさらにシャラに毛虫が付いた。この毛虫にも刺されると痛い。体側の茶色や黒い外観は見た目が白っぽいアメリカシロヒトリとは異なっていた。ごく限られた小枝の葉をほとんど食べつくしていた。スプレーを掛けて駆除した。シャラは今たくさんの蕾を付けており、やっと白い花が開いては一輪、二輪と地面に落ちている状況だ。落ちたばかりの花はどこも枯れ始めたり痛んだりしているわけでもない。ときどき水を張った浅い皿や盆などに入れて玄関に置いたりする。今年の花数は今までで最高になるかもしれない。

毛虫との戦いは始まったばかりだ。これからも監視の目が緩められない。

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日曜日は快晴となり気温も上昇した。早速にしまってあったヨシズを出して一部をセットした。毎年梅雨明け頃の作業であるが、今年は入梅前に早速済ませてしまった。果たしてどのくらいの効果があるかは定かではないが、気分的に夏に備えているという感じなった。

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江戸時代の酒

Tさん曰く、江戸時代の酒はアルコール分が5%くらいと薄かった。

ウェブで調べてみた。結果概要は次のようだった。

現代の酒とは異なり、アルコール分は約17%と同じ濃度だが、酸味、アミノ酸、糖分のそれぞれの濃度はずっと高かったようである。糖分にいたっては5,6倍というから、今でいう味醂のような原酒だったようだ。

これを水で薄めて飲んでいたとのこと。結果的にアルコール濃度は約4,5%ということだったらしい。

理由としてはそのままでは飲んでも上手くなかったのが一番と思われる。

さらに、酒税法の関係では醸造した酒量に応じて課税されるので、アルコール分の濃い原酒を造ってそれを希釈した方が節税になったという事情もあったようである。酒蔵が水で薄め、仲買が薄め、小売がまた水で薄めて量を増やしながら売っていたのである。

さらに、何と!水で薄めても薄く感じなかったそうで、そのぎりぎりの下限がアルコール分4,5%あたりだったようだ。

平蔵が飲んでいた酒もこのようなアルコールの薄い酒だったのだろうか。とにかく良く飲むし、良く人に薦める。現代のビールくらいのアルコール分であるからたくさん飲んでもしたたかに酔うなどということはそれほど無かったのであろう。

「鬼火」で立ち寄った居酒屋の酒に平蔵は「今まで飲んだ酒とは違う舌触りだ。」と言う。おそらく辛口、鬼殺しみたいではなかったのかと想像したのだが、その当時にも現代の酒に近いものも出来ていたのではないのか?灘の酒あたりはその走りであったような記事も...

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参考文献として以下があるようだ。時間を見つけてさらに調べてみようと思う。

東京農業大学教授の小泉武夫氏の著書

杉浦日向子、「江戸塾」

なお、ウェブ上の参考情報を後述しておく。

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右近の花

右近の花
右近の花
右近の花
右近の花
右近の花
何年も植えっぱなしにしているもの。
花が咲くのは初めてだ。

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鬼平犯科帳シリーズⅧ 瓶割り小僧&穴

鬼平犯科帳シリーズⅧ 瓶割り小僧&穴

第2話 瓶割り小僧 ☆☆☆

著者は落語にヒントを得たのではないだろうかと思った一編。話の締めくくりは「饅頭恐い」を紹介して「しゃも鍋恐い」で落ちとなる。小僧が割る瓶は水瓶で、大きな瓶である。さて小僧は何故瓶を割るかであるが、相方が居ないからであった。落語の「こいがめ(祝い瓶)」や「壷算」では大きな瓶を大人二人が天秤棒で担いでいくのだ。

石川の五兵衛(幼名音松)は父親が亡くなってから母親の手で育てられる。母親はいろんな男と付き合うようになる。音松は15歳のときに、その男の一人に熱湯をかけられて頭に火傷を負ってしまう。今、盗賊となった音松こと石川の五兵衛は「世の中に恐いものなど何も無い」と豪語するようになっていた。火盗改メ方に捕まって酒井同心に取調べを受けても、反対に酒井を手玉に取るというくらいに悪知恵に長けているのであった。

平蔵は五兵衛の顔を見て、その事件より二十年前にまだ幼い音松と出会っていたことを思い出す。現在の顔から二十年前の姿に繋げるとは平蔵の記憶力と推察力は凄い。

(ゴルゴサーティーンは標的の若い頃の写真からその後二、三十年以上も歳を取ったその人物の顔を推察できると読んだことがある。平蔵とゴルゴ、どちらも甲乙つけ難い優れた能力だ。自分や家族の写真を思っても、人の成長と老化に伴う変貌は大きいと思う。特に子どもから大人へは異質なものへの変異のように感じる。平蔵もゴルゴも加齢によっても変わらないその人物の特徴的な何かを直感的に見出すことができるのだろうか?今回平蔵は五兵衛の目からその二十年前を思い出した。)

ここから平蔵は五兵衛を自白に追い込む仕掛けを考えて実行していくが、本編のいちばんの見所である。

五兵衛は平蔵に刀の一振りで着ていた着物の前を切り裂かれ「あんまり大人を嘗めるなよ。」と諭された過去の恐怖の体験の記憶を呼び起こされついに観念する。そして過去十年間23件の押し込みを自白する。さらに口合人の情報を持っていたために、火盗改メ方は多数の盗賊を捕えることができたのである。

一方、本編に落語で言うくすぐり様の挿話があり、村松忠之進がしゃも鍋を調理してお勤めで疲れたおまさに平蔵、彦十同席のところで食べさせる。村松は、しゃも鍋が商売の「五鉄」のそれと比較して、ごぼうのささがき以外の具(白ねぎ、椎茸など。個人的にはネギは相性が良いと思う。さらに焼き豆腐などを加えてもよいと思う。五鉄のには入っていたような?)を入れた五鉄のものは江戸前ではないと批判する。五鉄の三次郎は後にこれを聞きつけ、平蔵たちに自作の鍋を食べてもらい、村松のものとどっちが上手いか白黒を付けてくれと迫る。彦十は腹が痛くなったと逃げる。おまさも彦十を介抱する振りをして結局居なくなる。平蔵は腹を括る。

こいがめ:家見舞いに水瓶が買えず肥瓶を持って行くが、 一杯呑んで行けと言われる。夫人が出してくれた冷奴やお浸しやご飯は持って行った瓶の水で作ったのだと分かる。

<キャスト>

石川の五兵衛(音松) 上杉祥三、

口合人 千蔵 梅津栄、

麻布ねずみ坂のめしやの亭主(元浪人)赤松弥太郎 辻萬長

その息子 赤松小弥太 辻輝猛

富 大津祐介、 お浜 沢村亜津佐

****************************

第3話 穴 ☆☆☆

前編の瀬戸物屋からの繋がりか、「壷屋」が屋号の店が出てくる。ここは芝の白粉屋であったが、いきなり320両が盗まれ、続いてそっくりそれが返されるという事件が起こる。平蔵はそのような仕業をしてのけた奴をぜひともひっ捕らえ面を見てみたいと言う。

平蔵は壷屋周辺の地図を眺めて、人知れず壷屋にアクセスするには隣の扇を売る店を通るしかないと目星を付ける。

ある日平蔵は一人で出向き、主人源助が薦めた全て京都から仕入れているという扇の一つを買い求めた。

平蔵はついに源助と茂兵衛を追い込むが、「お縄にする代わりに、壷屋に知られぬように半年掛かって作った仕掛けを元に戻せ。」といって目こぼしをする。

ナレーション:源助と茂兵衛はその後平蔵の御用と勤めたという。

<キャスト>

帯川の源助 坂上二郎。元盗賊、今は扇屋の主人。かって犯さず、殺さず、貧しき者からは奪わずの掟を守ってきた大盗賊。引退して10年経つというのに未だに盗賊の血が騒ぐのを抑えきれない。梅干が好物で勤めのときは必ず梅干を口に入れて落ち着く癖がある。

番頭の茂兵衛 木村元

壷屋の主人 菊右衛門 垂水悟郎(鬼平シリーズに良く登場する俳優さん。今回も名演技。)

近江の助治郎 うえだ峻。錠前破り用の鍵作りの名人といわれる盗賊。蝋型から完璧な鍵を作る。

お半 茂兵衛の妻 松木路子、 おみわ 茂兵衛の娘 沢木蘭野

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庭の花々

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足利事件の菅家被告釈放に思う

事件の経緯をみると、2000年7月に最高裁がDNA鑑定の証拠能力を初認定し、上告棄却を決定し無期懲役を言い渡したところに特に非常に大きな問題があったと思う。勿論その以前の経緯にも問題があった訳であるが、上記経緯においては、「裁判官が最新の科学技術の精度を十分に理解できないまま心証を形成して判断した」という点を指摘したいのである。誰かが裁判官をミスリードしたのかもしれないが、結果的に裁判所の判断が間違いであったことは明白となった。菅家氏の人生の損失損害に対して今後どのような補償がなされ、また、真犯人に対してどのような制裁が下るべきかと考える。

裁判官も人間であり過ちを犯すだろうが、超難関の試験と訓練を経て選ばれた人間であれば、常人に比べて過ちをほとんど犯さないということでなければ裁判所は信頼されないだろう。報道によれば、1991年当時のDNA鑑定は血液型鑑定と組み合わせても結果が一致する確率は1000人に1.2人だったという。そのような低い鑑定精度のものを決定的な証拠として採用し、被告や弁護人の意見には耳を傾けなかったとうことは、一般人の常識的な判断にも劣る判断能力だったということではないのか。

加えて人が人を裁くという場面において、裁判官が被告本人と向き合う姿勢に欠けていた様に思われる。無実の人から本当の悪人までいろんな被告がいるだろうが、裁判官としてはそのような人を見分ける力も必要ではないのかと思う。高所から見下ろし、警察や検察官の主張に偏重するようでは正義に基づき判断する資格はない。

自分としては冤罪を負わされることは最も恐いと思う。特に電車での痴漢行為に係る冤罪は他人事ではなく、自分もいつ何時巻き込まれるか分からないものだ。映画「それでも僕はやっていない」を観ても思ったが一度疑われたらそれでもうお仕舞いだ。今の警察や司法の仕組みの中に真の正義などないと考えておかなくてはならない。被告という弱い立場に追い込まれないように予防することしか手は無い。そのようなことが我が身に起こってしまったら無駄な抵抗は止めて諦めるしかないだろう。

痴漢等の痴(恥)罪ではなく知財(知的財産権)に関する裁判に関しても、最先端の科学技術である特許の訴訟において、文科系出身者である裁判官は正しい判断ができるのかという問題が、特許関係者の間では早くから指摘されている。これもまたいつか自分の身に降りかかってくる恐れが無いとは言えないものだ。例えば判決で特許権が無効とされる場合には、特許権者(原告)側としてはガックリすることだろう。(一方被告側は当然喜ばしいことだが。)そのようなケースが多いことは統計で明らかにされている。仮に、進歩性の議論となったときに、裁判官が特許発明の特有の効果を低く評価するとか、あるいは当業者であれば技術的理解に争いは無いときに、明細書の記載が不備で特許法に違反しているとか、の議論になり敗訴することはかなりの確率で起こりうると思わなければならないだろう。高い料金と長い時間を掛けた末に、特許庁からお墨付きを与えられた権利であっても、裁判で司法関係者の弁護士や裁判官にかかれば「屁」みたいなものとして扱われると覚悟しておかなければならないのである。企業でそのような敗訴事案に関わっていた者たちは業務及び管理能力不足の責任を取らされることになろう。減点評価に曝されるのであれば特許権等は保有しているだけに止め、競合他社に対して決して手を上げないことだと萎縮する者も多くなろう。そのような適正な権利保護が図れない形骸化した知財管理など何の意味も持たない。

先般、米国企業の人と話したが、たとえば特許係争の問題は弁護士や訴訟に高額の費用を掛けるよりは、当事者間で協議して解決するという。現実から乖離した法律の運用が続けば司法制度も形骸化、空洞化することだろう。

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鬼火 vs 狐火

鬼平犯科帳に登場した「鬼火」と「狐火」について、ウィキペディアを参照すると挿絵もあって実に興味深く面白い。

「人魂」の項も見た。亡くなった祖母はかってそれを見た恐い経験があると言っていたことを思い出した。

これらの「怪火」の科学的説明文は、昔の人の豊かな想像力を楽しもうとすると何となく無粋な感じがする。

<参考>以下はウィキペディアからの抜粋

【鬼火】

鬼火(おにび)とは、日本各地に伝わる怪火(空中を浮遊する正体不明の火の玉)のことである。伝承上では一般に、人間や動物の死体から生じた霊、もしくは人間の怨念が火となって現れた姿と言われている。

江戸時代に記された『和漢三才図会』によれば、松明の火のような青い光であり、いくつにも散らばったり、いくつかの鬼火が集まったりし、生きている人間に近づいて精気を吸いとるとされる。また同図会の挿絵からは、大きさは直径23センチメートルから2030センチメートルほど、地面から12メートル離れた空中に浮遊すると推察されている。

現在では、外見や特徴にはさまざまな説が唱えられている。

外観 :前述の青が一般的とされるが、青白、赤、黄色のものもある。大きさも、ろうそくの炎程度の小さいものから、人間と同じ程度の大きさのもの、さらには数メートルもの大きさのものまである。

:1個か2個しか現れないこともあれば、一度に20個から30個も現れ、時には数え切れないほどの鬼火が一晩中、燃えたり消えたりを繰り返すこともある。

出没時期 :春から夏にかけての時期。雨の日に現れることが多い。

出没場所 :水辺などの湿地帯、森や草原や墓場など、自然に囲まれている場所によく現れるが、まれに街中に現れることもある。

:触れても火のような熱さを感じないものもあれば、本物の火のように熱で物を焼いてしまうものもある。

【狐火】

狐火(きつねび)は、沖縄県以外の日本全域に伝わる怪火。ヒトボス、火点し(ひともし)、燐火(りんか)とも呼ばれる。

人々の寝静まった夜中、提灯のような火が点滅しつつ、十個から数百個も行列をなして現れる。行列の長さは一里(約4キロメートルあるいは約500600m)にも渡り、その数も次第に増えたかと思えば突然消え、また数が増えたりもする。火の色は赤またはオレンジ色が一般的だが、青い火の目撃例もある。

その名の通り狐と密接な関係があるとされ、狐の吐息が光っているという説が多いが、他にも狐が尾を打ち合わせて火を起こしているとも、狐の持つ狐火玉と呼ばれる玉が光っているとも言われている。

現れる場所は道のない山腹など、人の気配のない場所であり、人の気配を感じると姿を消してしまうとされる。逆に人をどこまでも追いかけてきたという伝承もある。狐が人を化かすと言われているように、狐火が道のない場所を照らすことで人の歩く方向を惑わせるとも言われており、そのようなときは足で狐火を蹴り上げると退散させることができるとされる。

狐火を鬼火の別称とする説もあるが、一般には鬼火とは別のものとして扱われている。

王子稲荷の狐火

東京の北区王子の王子稲荷は、稲荷神の頭領として知られると同時に狐火の名所とされる。浮世絵師・歌川広重による『名所江戸百景』では、狐が口から炎を吐いて多くの狐火を灯している光景が描かれている。

かつて北区一面が田であった頃、大晦日に関東の狐たちが官位を得るため、提灯を灯しながら王子稲荷へ集まり、壮観なまでの狐火が見られたという。

周辺に住む者は、この狐火の量の大小によって農作の吉凶を占ったと伝えられている。

【人魂】

人魂(ひとだま)とは、主に夜間に空中を飛ぶ光り物である。鬼火(おにび)、狐火、火の玉などとも言われ混同されるが、人魂は人の体から抜け出た魂が飛ぶ姿であるとされるので、厳密には違うものである。

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鬼平犯科帳シリーズⅧ 鬼火(スペシャル)

鬼平犯科帳シリーズⅧ 鬼火

第Ⅶシリーズをまだ観終わっていないが、第Ⅷシリーズに突入した。

鬼平犯科帳シリーズも残り少なくなってきた。

第1話 スペシャル 鬼火 ☆☆☆

平蔵がふと立ち寄った居酒屋の夫婦は一言も口を利かない。注文書きを目線で指して注文を確認する。不思議な雰囲気の店である。(余談だが、自分はご夫婦で散髪屋を営んでるお店で同じ経験をしたことがある。お二人とも障害を持っておられるのだが、小中学生がたくさん来店していた。散髪屋で髪を当って貰っているときの会話というのは時に煩わしいときがあるが、そこではそのような気遣いは無用である。)

勘定を済ませて店を出て立ち去ろうとした平蔵だったが、店に入る時に見かけた男達が依然屯しており、不穏な空気を察知して「放っては置けぬな。」と店に引き戻す。とそこで居酒屋夫婦が大刀を抜いた数人の男達に襲われており、平蔵は店に飛び込み長谷川平蔵と名乗って夫婦を助けた。襲ってきた男達の一人を取り押さえて主人に声を掛けたが、しかし夫婦は何故か姿を消してしまった。

襲われた主人の口から出た丹波守の差し金か?という言葉を聞いていた。丹波守というのは一人しか居なかった。七千石の旗本・渡辺丹波守である。いつも平蔵の後ろ盾になっている京極備前守高久の「私が一切の責めを負う。思うとおりにやれ。」の言葉に平蔵は丹波守と居酒屋夫婦の関係を探り始める。その頃先に平蔵が捉えていた一人の男は心臓の持病から有力な情報を得る前に絶命してしまう。しかし、死に際に「よしの...」という言葉を言い残した。平蔵たちはこの言葉を手がかりに探索を行う。

ところが、平蔵たちの隙を狙って、大きな薬種問屋が盗賊に襲われ家族、奉公人の全員二十余名が殺害されるという事件が起こってしまう。平蔵は非道な行いに対する怒りもあって大いに悔しがる。しかし、この事件には不審な点があった。引き込み役がいなかったにも関わらず、店の間取りや内情に詳しい者の犯行としか考えられなかったのである。

なお、この薬種問屋からは一万両を超える金が盗まれていたが、同時に、後になって明らかとなるのだが、実はこの薬屋だけが販売していた特別な薬の全ても持ち去られていたのである。

そして何とこれらの出来事の全てがやがて一つの糸につながっていく。

大身旗本がお家存続のために自分の過ちを覆い隠さんとして他人を陥れあるいは殺害しようとする策謀、その旗本の病気の治療からそのような弱みを握りその権勢を己の利益のために全て利用しようとする元御殿医、さらにその医者に張り付く無頼の輩達、これまでにないパターンの悪党たちが登場する。

一方でただただ自分の子と己の幸せだけを望む女、不思議な縁による巡り合わせから彼女を護り共に生きようとする男も描かれる。しかし、この男女は大身旗本の身勝手な思惑により運命を翻弄され狂わされてしまう。平蔵たちにより二人は終に安息の場所に落ち着く。平蔵とおまさはそこに鬼火を見る。

****************************

<キャスト>

お浜 山口果林/永井弥一郎 荻島真一/

高橋勇次郎 小西博之/吉野道伯 三谷昇/渡辺丹波守直義 西田健/

滝口金五郎 浜田晃/大野弁蔵 遠藤憲一/

中村春庵 花上晃/永井伊織 平田一樹/京極備前守高久 仲谷昇

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鬼平犯科帳シリーズⅦ あいびき&二人女房

鬼平犯科帳シリーズⅦ あいびき&二人女房

第12話 あいびき ☆☆☆

季節の花木の枝に結び文が付いてくる。梅、桜などと、なんとも粋な便りである。

江戸でも指折りの大工の棟梁仁兵衛の女房お徳はその花便りを心待ちにしている。それは朋斉という若い神官からの付け文で、あいびきの場所を報せて来るものだったのである。

ところが、このあいびきにはある謀が隠されていた。朋斉は美男子でお徳はすっかりのぼせ上がっているが、実は盗賊の仲間であり、お徳を利用して仁兵衛が手がけた大店等の屋敷の図面を入手するのが目的だった。朋斉は田舎の父親の家普請に仁兵衛の設計図面を参考にしたいと嘘をついて、お徳にその入手を強請(ねだ)った。

お徳は仁兵衛の目を盗んで要望された三軒の店の設計図面を写し取り、今や愛しくてたまらない朋斉の要求に応じた。しかし、その直後から連続して三軒の店に盗賊が押し入るという事件が起きた。犯人の手がかりはほとんどなかったが、平蔵たちは事件の共通項を探って、仁兵衛にたどり着く。しかし、仁兵衛は関わっていないことが推察されたため、その人間関係と周辺を調べることとした。

お徳はあいびきの場で、朋斉に対して渡した図面と関係が無いことを問い質すが、朋斉は自分を信用してくれないことを恨むふりをしてごまかす。

ところが、そのあいびきの場であった池之端の出会い茶屋に、文吉という、かって仁兵衛の下で大工をしていたが、2年程前に暇を出された男が女と来ていた。そして文吉は偶然にもお徳たちの逢引の現場を目撃した。文吉はそれをネタにお徳と朋斉を強請りに掛かった。

一方、火盗改方はかって仁兵衛の下に居て今は博打場に出入りする文吉の情報を得て、この男を彦十と粂八にマークさせる。

そこから文吉がお徳とつながっていることが知れるようになる。しかし、強請りの金の受け取りに現れた文吉はお徳の目の前で突然ある男に匕首で腹を刺され絶命する。

ここから事件はいよいよ急展開となる。

***************

事件が解決した後、平蔵は忠吾を連れて仁兵衛の家を訪ねる。家の前でお徳に出会うと仁兵衛は生憎留守だという。お茶をお出しいたしますと笑顔でいうお徳に対し、平蔵はそれには及ばぬ失礼すると告げて、その場を立ち去る。

忠吾「いやーあの目には降参です。魔性です。くわばら、くわばら。」

平蔵「さすがの兎も三十六計か?」

忠吾「さよう!君子危うきに近寄らず。」」

平蔵「はっはっは。しかし何事も無かったような顔をしていたな。あの女も枯れ木のようになるまで心の休まる時はあるまい。いやー、それにしても女は怖いな。」

忠吾「女は謎です。それにしても私は少々女の修行が足りませぬ。お恥ずかしい。」

平蔵「何?そうとは思えんがな?」

忠吾「いえいえ、これからまだまだ修行いたします。」

忠吾は女には近寄らぬようなことを言ったばかりにもかかわらず、全く懲りない性分である。何でも自分に都合の良いように考える傾向がある。平蔵の心中や如何??

<キャスト>

お徳 左時枝、  朋斉 竹本孝之、

仁兵衛 三遊亭金馬、  文吉 櫻木健一

第7話 二人女房

高木軍兵衛再登場。前回より剣の腕を上げ、用心棒の仕事もすっかり板についている。

ある夜、用心棒をしている店の従業員達が、向かいの店に盗賊が押し入ったらしいと騒いでいる。戸口の隙間から覗き見ると盗賊たちが逃げていくところだった。

軍兵衛は一人で盗賊たちを追いかけ、追いついて二人を切り倒した。その他の盗賊たちは逃げたが、その中に佐吉というかって軍兵衛と街道筋で強請りやたかりを一緒に働いた男が居た。

佐吉は盗賊彦島の仙右衛門の手下であった。彦島の仙右衛門一味は、女房のお増は仙右衛門が囲い込んでいる妾を殺したいと思っており、またお頭の金の分配等のやり方が気に入らないという手下たちが出てきており内紛が顕在化してきた。佐吉は一気に頭の跡目を奪おうと画策する。そのためにかっての弱みを握っている軍兵衛を殺し屋として利用しようと近づいてくる。

気持ちが正直で根っからの悪人ではない軍兵衛は苦悩する。おまさの様子がおかしいとの勘働きを聞いた平蔵は彦十たちに軍兵衛を見張らせると共に、火盗改方役宅にも呼びつけて軍兵衛に事情を問う。

盗賊一味の中の内紛は裏の裏があって佐吉のシナリオ通りにはならず、事態は複雑な展開となる。

一方、平蔵は軍兵衛を利用して、それまで一度も捕まったことがない彦島の仙右衛門一味を捉えることを画策していた。

<キャスト>

高木軍兵衛 ジョニー大倉、  彦島の仙右衛門 中野誠也、

佐吉 石田登星、  捨蔵 廣田行生、  お増 伊佐山ひろ子、  おとし ?

仙右衛門、佐吉、お増は処刑される。捨蔵は平蔵に斬り捨てられた。何も知らない仙右衛門の妾だったおとしはお構い無しとされるが、火盗改方役宅に仙右衛門の無実を訴えに何度も押し掛けたという。

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リフォーム検討開始

築20年でリフォームを検討しようということになった。

これまでにベランダからの雨漏り、外壁塗装と屋根瓦しっくい工事、水回り配管と蛇口工事などをやってきた。さらに下水道配管、温水機器なども交換した。

今度は木製の玄関ドアの取替えが当初の目的であった。

家内と相談しているうちにリフォームプランはどんどん大きくなっていった。新たに加わったのは次のようである。

リビング及び玄関吹き抜けの壁紙交換、リビング窓ガラスの二重化、1Fトイレの位置変更、それに伴う和室改造さらにガスコンロのIH化などだ。

玄関ドア交換だけなら不要であったと信じる多額のリフォームローンを検討しなければならないだろう。昨日調査したところでは金利は3.1%とか。100万円借りると10年返済で月々約9000円未満の返済になるようだ。上記リストアップした項目を全部やると100万円じゃ全然不足だろう。また、10年働けないだろうから返済期間はもっと短くしないといけないだろう。200万円借りて5年返済だとざっくりした計算で月々返済は約4倍ほどになるのではないか?!200万円で済むか???

かみさんはビフォー&アフターを想像して俄然やる気になってわくわくしてきたという。こちらは定年までの年数をカウントダウンしながら何だかドキドキしてきた。

新車を買うのに比べれば、それほど高額というわけではなく、決心次第だという気はする。また、給料で稼げる今やらないと、定年後ではリフォームなど決してやる気は起こらなくなるだろう。しかし、なお、昨今の経済状況の厳しさと今後の収入見通し、教育費、子ども達の結婚支援、夫婦の老後の生活、厚生年金の当てにならなさ等々を思うと、今後お金がどれだけ必要になることだろうか?ここはじっと我慢して、預貯金に励むのが良いのではないかという自分も居る。

今年4月の新築住宅着工件数は前年同月比32.4%減となり、5カ月連続の大幅減少となった。季節調整後の年率換算では、77万9000戸と80万戸台を大きく下回ったようだ。100万戸を大きく下回っている点でかなり悪い数値だ。住宅市場というより日本経済全体の回復がまだずーっと先になる、あるいはこのままだと回復見込み無しかもしれない。住宅メーカーの営業マンに聞くところによれば、今や新築市場よりリフォーム市場の方が、金額で上回っている、今はいわゆるタンス預金が豊富なのだそうだ。

しかし同じリフォームでも自分の場合はタンス預金ではなくこれからの稼ぎの中から支払っていかなくてはならないから、心理的には新築着工に準じる。ところが新築ローンの現在の金利は1%台とのことで、リフォームローンより低いという相違点がある。

新築ローンの場合、土地や住宅が担保になるので金利が低いのだそうだ。一方、リフォームローンは担保不要でその代わり保証が付いている。その分高金利になっているそうだ。

何とか新築ローンの金利で借りることはできないかと尋ねたら、無理とのことであった。「では増改築ならどうか?」とはもう考えなかった。金利が低くなっても総額が大きくなっては返済がきつくなるばかりだからだ。

さてさて、リフォームローンを抱えてせっせと働く近未来の自分の姿の輪郭が少しずつはっきりとしてくるようだ。

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