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2009年2月

鬼平犯科帳シリーズⅢ_雨隠れの鶴吉&網虫のお吉

第9話 雨隠れの鶴吉

鶴吉を石原良純が演じる。最初からお仕舞いまで二枚目役で通す。現在の三枚目的キャラクターとギャップがあるために、若々しく新鮮に見えるが、反面どこか微妙に不似合いな印象を引きずりながら観てしまった。

女房お民役の早野ゆかりはやや姉さん女房風に見える。色っぽい入浴シーンがあるが、昔の風呂場の様式が見れて興味深い。

井関録之助(夏八木薫)のアグレッシブな性格が良く演じられていて、この遠慮しない人懐っこい人柄が、本ストーリーでの兇族団を成敗する重要な要素になるように構成されている。

鶴吉は大店に婿養子に入った主人が妾に産ませた子であり、本妻らの策謀と思われるが実母を毒殺され、その大店とともに本妻に頭が上がらない実父をも恨み、避けるようになっていた。鶴吉が子どものころ、録之助と平蔵が剣の修行をしていた高杉銀平道場の近くに居たことから、録之助とは顔見知りであった。

実母の墓参りに12年ぶりに大阪から江戸に帰ってきて墓参している鶴吉を奇遇にも録之助が目に留めて話し掛けることから、物語が展開し始める。

鶴吉夫婦は今は盗賊であった。最後に鶴吉は父親の店が兇族に狙われていることに気付き、自分の身分を録之助に明かして父親を助けて欲しいと頼む。

録之助はそのことを平蔵に話すのである。

平蔵の鶴吉に対するお裁きや如何に。録之助がただ酒を馳走になりながらもかっての銕っあんである平蔵さんに迫る。

*******

録之助は事件が解決したことを鶴吉夫婦に告げるため、既に江戸を離れて伊豆(伊東?)の温泉地で逗留しているはずの夫婦を追いかけてそこで追いつく。そこで録之助は鶴吉夫婦が水入らずで温泉に浸かっているところにあつかましくも裸でちん入して行く。全く相手のことはお構い無しの大胆さである。

お風呂とか温泉のシーンと言うのは、登場人物が裸であるために、無防備でほっとしたり、女優の入浴シーンであれば色っぽかったりする反面、悪い奴が傍に出てると途端に緊張感が高まるシーンでもある。そういった意味で、見ているものを画面に引き付ける効果を持っていると言える。そこで録之助は事件の顛末と平蔵のお裁きを告げるのである。

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第10話 網虫のお吉

お吉役の風祭ゆきが色っぽい。木村忠吾が一瞥しただけで、いい女だなと後をつけていってしまうほどであるが、この忠吾のスケベ心が本ストーリーを展開させていくから面白い。

網虫とは蜘蛛のことである。お吉に関わる男たちは皆蜘蛛の巣に掛かった虫たちのように命を吸い取られてしまうところから、そう呼ばれているのである。

しかし、おまさはかってお吉と一緒に仕事をしたことがあり、彼女を根っから悪い女とは思っていない。

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「女とは実に(げに)恐ろしき者よ。」

平蔵は久栄の前でつい口に出してしまう。

「あたしも女です。」と言う久栄に対し、

「女房殿は特別だ、とか、別だ。」と取り繕う。

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さてさて、本当に悪いのは女か男か?

なお、この一編は眠気眼で鑑賞したので話の筋が飛び飛びとなっている。改めて鑑賞する予定である。

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魚三本店&初恋屋

先週門前仲町の魚三本店に3名で行って来た。5時半過ぎて6時前だったが、1、2階は既に満席状態、3名なので3階に誘導された。

しかし、ここは1、2階がカウンター席であるのに対し、畳席なので気分的に落ち着いてラッキーだと思った。ただ、この階だけが喫煙エリアであった。

さかなと料金は誠にリーズナブル。飲み物は3人で五合徳利1本を注文。マグロ、イカの刺身、白子豆腐、大根煮、あら煮、ぬた、おつゆ3椀で合計4,500円だった。この日は揚げ物を食べなかったが、僕はここの天ぷらが好きである。

☆☆☆☆

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昨日は、前職での後輩が会社を訪ねてきてくれた。そこで夕食を一緒に食べることにし、以前から行きたかった、田端の初恋屋に初めて行った。

6時に予約してカウンター席へ。直後からひっきりなしに来客あり。満席で断られる人が多かった。8時を過ぎるころからだろうか、空席も出てくるようになった。このような遅い時間からだと比較的ゆっくり座って飲めるのではないだろうか。

刺身4点盛り、これには軍艦巻きのネタが乗ってないのが付いてくる。これはユニークである。鰤大根、これは味がよくついていて熱燗によく合う。焼き鳥は若鶏のモモ肉みたいなところだけのたれ焼き、カキフライ、エビフライ、最後に鳥雑炊をいただいた。飲み物は生ビール1に熱燗2本。連れは焼酎のお湯割り。〆て7,800円。少し食べ過ぎたか、予算オーバーであった。

カウンターでは隣の客のタバコの煙がうるさくてかなわなかった。

この後輩のI君は子どもがまだ7ヶ月だそうで、子育ての話題にも花が咲いた。そしてそこで気に入ってたことしのサラリーマン川柳の一句を紹介したのだった。

叱っても 「ママがいいって 言ってたよ」 

☆☆☆

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希望退職

前職の会社で昨年末からの売上の激減と今後の業績回復見込みの不透明さを背景としたものだろう、希望退職の募集があり、応募開始の初日に定員に達したとのことだった。

募集は2月の第3週に行われたが、希望退職が認められた者は2月一杯で退職し、会社が契約した就職斡旋会社を通して再就職先を見つけるとのことである。

今回はリーダーの若返り世代交代を図って、特に50代には厚い特別加算分が条件として提示されたとのことである。

厚生年金の受給資格要件を満たし、退職金の特別上乗せを貰い、予想もしなかった人たちが多数退職を決意した。

最終的に私の同期も3人が応募し、残る同期もわずか3人となった。

それに加え、今回の退職者には、一緒に仕事をした人々が多く含まれていた。

いよいよ最後まで残っていた優秀なメンバーがかなり出て行くように感じる。後に残されたメンバーで大丈夫なのかと言う人もいるくらいだ。

直接話をした一人の話では、さほど悲壮感はなく、うまくやれば今後の生活をやっていける経済的見込みもあるような口ぶりであった。会社都合による退職は、自己都合によるそれとは退職金で雲泥の差があるようである。

しかし、今や日本国中で失業者が溢れ、4月末までには50万人になるという予測もある。再就職先を見つけるのは極めて困難だろうと思われる。

今後、希望退職を決意した人たちと激励を兼ねた食事会や飲み会を持つ予定である。

出て行くもの、残るもの、そして私のように既に出て別の道を歩んでいるもの、それぞれのいろんな思いでの会話が来月草々から始まろうとしている。

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靖国神社参拝&遊就館

今月第2週に靖国神社に行って来た。今月も明後日までなので、忘れないうちに書き留めておく。

九段下駅や武道館付近にはこれまで何度も行っているが、靖国神社はまだ訪ねた事がなかった。

今回初めて足を踏み入れたが、参道が広々としていて、大村益次郎像があって、鳥居が馬鹿でかいということ以外で特別な感じも受けなかった。

ただ、参拝客の一人が神門を出たところで後ろの本殿・拝殿に向き直り礼儀正しく一礼(一揖)したのを見たときには、やはりそのような場所なんだと思った。

国を護るために命を掛けられた人々の御霊に対し、お賽銭を入れて参拝を行った。

次に遊就館を見学した。ここはいろいろと問題を指摘する人々がいることを知っているが、まずは自分の目で見てみようと踏み込んでみた。

展示そのものは歴史的事実を見せるものである。一方で戦争に参加し死んでいった人々を英霊と称し、氏名の後に「命」をつけて呼んでいる。

順路に従って進みながら、まずは映像ホールの一つで映画(みたまを継ぐもの)を観た。

2階展示室では「錦の御旗」や日露戦争のロシア艦隊との海戦の映像展示をじっくりと観た。

1階展示室は大展示室の人間魚雷「回天」などが重々しく且つ痛々しく目に写った。大東亜戦争で無くなった英霊達の遺影がたくさん展示してあり、その英霊たちこそが靖国の神々であるとされている。

ここに広島と長崎に落とされた原爆の展示は無い。またそのような原爆で亡くなった市民の遺影の展示も無い。このあたりにやや偏った思想観のようなものを感じた。

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ふくろう

コネタマ参加中: CMに出てくる動物で好きなのは?

昼間目を閉じているふくろうの姿はかわゆいのう。家では洗面所の月めくりカレンダーの写真がふくろうじゃ。

ハリーポッターなどでは伝書ふくろうが登場して、ストーリー展開で重要な役割を果たしておる。

ふくろうは賢さの象徴とも欧米では言われておるとか。

CMではあまり見掛けないようじゃが、出てきて活躍して欲しい動物じゃ。

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おくりびと アカデミー賞受賞に思う

外国語映画部門でアカデミー賞受賞との速報を見た。

この作品、いよいよ見逃してはならないと思った。

最近、国際金融危機から景気後退という経済問題を受けて、「米国べったりだった戦後日本をのあり方を考え直すべき時だ。」という論を聞くようになったが、日本にはたくさん日本文化や慣習が残っているのであろう。

アカデミー賞選考委員会が短編アニメ部門と併せ、2つの日本作品に対しアカデミー賞を送ったことは素晴らしい出来事であるが、日本文化の良さが認められた点においても嬉しいことである。

昨年のノーベル賞の複数受賞に続き、日本国民として大いに元気付けられる。

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企業研修&スノーボード

長女は、先週から今週の二週間、この春から就職する会社の本社事務所で、研修中である。月曜から土曜の週六日間、時給制でアルバイトのような勤務とのことである。毎日家内が弁当を作って持たせている。

更に、3月には就職先から資格試験の受験を求められているとかで、受験勉強もしているようだ。

久しぶりに気合が入っているようでもあるが、天性の性格的なものかのんびりしているようにも見える。付き合いや遊びの時間は減らさないとのポリシーだろうか?

長男は、昨日から幼馴染み3名と連れ立って秋田の同じく幼馴染みのアパートを頼ってスノーボードに出かけた。今週秋田は太平洋側に比べて天候が良さそうである。

秋田でスノーボードをする案は随分前からあって、ウエア一式を随分時間を掛けてそろえたのだが、実は一昨日まで具体的な予定が立っていなかった。言い出しっぺを含めて、メンバーの誰も連絡を取り合おうとしないので、計画は宙に浮きそうであったのだ。

息子が終に我慢できなくなって、全員に連絡して、昨日実行計画が整った。

息子は群馬から、H君は東京から、Y君は埼玉からそれぞれ大宮駅に集合して、T君の待つ秋田駅へと旅立って行った。

今日はもう初滑走を済ませているだろう。

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昨日、家内と僕は、娘を送り出して、息子を最寄JR駅(熊谷)まで見送りに行った。

家内が私の休日の過ごし方は本当につまらないと愚痴った。

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僕の母は、日記を残していて、ちょうど今の我々夫婦と子どもの関係の頃の日々の思いを綴っている。兄がそれを小出しに読むようにと見せてくれる。

読む度に、親不孝を詫びたくなる。一方で、現在の自分の子育ての参考にもなる。

いつか、我が子たちも、今の親の苦労と正直な思いに触れることを願って、家内を代弁して少ししたためておこうと思った。

子ども達もまたそれぞれに親も経験したことが無いような知らない未来へと突き進んでいくのだろう。

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沈丁花その二

沈丁花その二

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沈丁花その一

沈丁花その一

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サラ川&新俳句

サラリーマン川柳の私が選ぶベスト作品に投票した。

今年も100選は秀作揃いで一作品を選ぶのはたいへんだ。

自分でも作ってみようと思うが、うまくできない。実に難しい。

つくづくみなさん上手だと思う。

参照URL:http://event.dai-ichi-life.co.jp/company/senryu/touhyou.html

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即興挑戦。現実的過ぎて笑いの要素が駄洒落だけ等の駄作だなぁ。

1.決裁を 下にしろとは けったいな (低給鳥)

2.貫禄が 上司の証と 勘違い(コンピテンシー)

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今朝のNHKニュースによれば、伊藤園おーいお茶の新俳句の応募件数が半端な件数ではないらしい。特に高校生以下の若者の応募が多いとのこと。学校で国語教育の一環として新俳句を創作させ、その作品を学校単位で送ってくることも、応募件数が多い一因のようだ。

近頃は、社内会議や社外講演会に出席してると、ペットボトル飲料での飲み物サービスがほとんどとなってきた。「おーいお茶」が手元に出されているときには、会議や講演の休憩時間や中だるみの時にそのパッケージに書かれている新俳句を読んでいる。若者の感性というか視点には感心するものが多くある。さすがに会議の議題のヒントや講演内容との関連は見出し難いが、リフレッシュには良い効用がある。おじさんたちもっと広く柔軟な考えが必要ではないでしょうか?....とか。

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1.花蕾 香は未だ我慢か 沈丁花

2.庭芝を 嘗めた火の跡 緑萌え

今週末は息子の引越しのため、庭の沈丁花に会えるのは来週末だ。それまで香りを振り撒いていてくれるだろうか?

今年はマッチ1本できれいに芝を焼くことができて実に気持ち良かった。これまでは何ヶ所か燃え残りができて、そのたびにライターや紙くずで追加の着火作業をしてきた。焼けて表面が真っ黒になった芝生の中に、それまでの冬枯れ薄茶色の背景より一層はっきりと鮮やかに雑草の緑が浮き立ってくる。今日の雨で黒い燃え煤は流され、緑は更に元気になるだろう。やがて雑草取りもやらなくては。

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鬼平犯科帳シリーズⅣ_老盗の夢&女密偵・女賊

第13話 老盗の夢 ☆☆☆

蓑火の喜之助:丹波哲郎(最後の立ち回りのシーンは迫真の演技で見応えがある。)、前砂の捨蔵:中居啓輔、黒雲の龍蔵:五味龍太郎、おちよ:青山知可子

蓑火とは、お化けの火の玉のこと。つかみどころがまるでない。

大盗賊蓑火の喜之助も、老いて体力ばかりか判断力も衰えた。

粂八は尊敬するお頭であり、畳の上で死なせてやりたい人であった。

しかし、急ぎ働きの盗賊団に騙されて計画を横取りされ、そのけじめをつけるために一人で身支度のための集合場所であった水車小屋に赴き、居合わせた盗賊3人と死闘の末に壮絶な最期を遂げた。

立派なお頭ではあったが、平蔵は喜之助の死に様に、一人の盗賊が死んだだけだと言い切った。

平蔵は「密偵たちの宴」で腕のいい盗人の例として真っ先に蓑火の喜之助を挙げている。喜之助の最期の姿は、平蔵の心にも無念の思いとなったであろう。

作者の池波正太郎も蓑火の喜之助の最期を何故このようなものにしたのであろうか?

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第14話 女密偵・女賊  ☆☆☆☆

お糸(駒太郎に一緒になろうと言われ、約束の場所で待っているが、幾日過ぎても男は現れなかった。おまさとは旧知の仲であった。おまさは、自分が密偵であることを隠して近づきお糸が待っている恋人が駒太郎であったことを聞き出す。しかし、駒太郎が世話役佐沼の久七のところに立ち寄ったこと、八王子で急ぎ働きを行った鳥浜の岩吉の一味であったこと、その後殺害されていたこと等を知り、お糸の身の安全や将来を考え、火盗改方に捕まえさせる。お糸はおまさを憎み、火盗改方の牢内でも頑なな態度を通す。しかし、ある日、平蔵の命で牢から連れ出される。平蔵は駒太郎の仇を討つところを見せ、声を掛けた。その後、平蔵やおまさの心情に触れたか、お糸は平蔵の下で働く決心をする。おまさが「年とったせいですかねえ。」という科白が伏線になっていると思われる。岡まゆみの器量よしで気風のいいところがでおまさ二代目の誕生を予感させる。):岡まゆみ、

押切の駒太郎(お頭鳥浜の岩吉の急ぎ働きに嫌気がさしてきて、一味を抜けたいと申し出たために殺害されてしまう。):朝日完記、

鳥浜の岩吉(急ぎ働きの盗賊の首領):浜田晃、

森七兵衛(かまいたちと呼ばれる件の達人。岩吉に頼まれ駒太郎を殺害。岩吉の用心棒であるが、剣の腕に自信を持っており、自分を殺さぬ限り縁は切らないと、岩吉を金づるとして脅迫するようになる。岩吉一味の捕縛時に唯一人捕まらなかったが、ある旗本屋敷の中元部屋で博打を打っているとの岩吉の白状により、平蔵が待ち伏せ対決する。平蔵は危うい勝負の最後、脇差で仕留めた。その一部始終をお糸に見せ、「少しは胸のつかえも下りたろう。」と言った。):遠藤征慈

佐沼の久七:小林昭二、笹やお熊婆さん:五月晴子

粂八「いいかいおまささん。俺達は人に嫌われる密偵(いぬ)だがな、心の中はみんなと同じ人間だ。どうしてもお縄にしたい奴もいりぁ、たとえ罪は犯していても見逃してやりてぇ奴も居る。人間ならこればっかりはしょうがねえ。その辺のところをちゃんと分かって下さっているのが長谷川様だ。あのお方の下だからこそ俺たちゃあこんな汚い仕事をやってけるんだ。違うかい?

とっつあん(佐沼の久七)だってそうだ。長谷川様を信じてりゃあこそその男(押切の駒太郎)のことをしゃべったんだ。おめえにしゃべりながら、心の中じゃあ長谷川様に申し上げているんだ。

な、何も迷うこたあねえ。ありのままを申し上げな。」

おまさ「やっぱり相談して良かった。この頃何だかんだと迷ったり、気が弱くなったりして、えへっ、やっぱり年なんですかね?」

粂八「馬鹿なことを言っちゃあいけねえ。」

おまさ「ありがとうございました。」

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岩吉「長谷川様。八王子でも何処でも、今までのおつとめにそつはなかったつもりですが、どこから足がついたんで?どうか教えてください。それが分からねえと死んでも死に切れねえ。」

平蔵「女だ。」

岩吉「女?」

平蔵「盗賊とそうでない女と立場は違うが、幸せを願う女二人の気持ちが、おめえに縄を掛けさせたんだ。」

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鬼平犯科帳シリーズⅣ_掻堀(かいぼり)のおけい&埋蔵金千両

第11話 掻堀(かいぼり)のおけい

掻堀(かいぼり)のおけい:三ツ矢歌子、砂井の鶴吉:沖田浩之

「一本うどん」が登場。大人の親指ほども太さがあろうか。笊の上に長い一本のまま、蛇がとぐろを巻いたような形で盛られて出てくる。麺つゆに浸けながら食べる。入った五郎蔵が上手に食べ方を見せてくれる。

おまさによると、おけいはかって侍に子どもを無礼打ちにされてから人が変わってしまったということである。

今や毒蜘蛛のような女。

かって五郎蔵の手下であった鶴吉は、おけいと1年程暮らすことになっていたが、このままじゃ殺されてしまうと、おけいのもとから逃げたがっている。

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おけいと鶴吉が引き込み役をつとめた盗賊団の押し込みの晩、その情報を掴んでいた火盗改方が踏み込んでくると、鶴吉は自ら縛に付いた。おけいは鶴吉と二人の暮らしを望んでいたが、その様子を見て自らの命を絶った。

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第12話 埋蔵金千両

浪人 太田万右衛門(小金井の万五郎):中丸忠雄

おてい:中島唱子

太田万右衛門の掛かり付けの医者は、平蔵の往診にもやってくる。

その医者は平蔵に語る。「自分の治療では治らないと思われていた万右衛門の病が、薬を一切使わない体を揉み解す(指圧も含むか?)だけという別の医者の治療で次第に快復を見せ始める。そうなると薬の効きも出てくる。不思議なものだ。」と。

万右衛門が病気が治ったら百両の礼をすると言ったというのを聞いて、浪人の身でありながらそのような大金を払える万右衛門に対して平蔵は何となく不審を抱く。

自分の隠し金千両に対し、他人に渡したくないと執念を見せる万右衛門。そして万右衛門から晩年の人生に尽くしてくれた礼としてその半分をやると言われ、隠し場所を教えて貰ったがためにそれを独り占めしようとしたおてい。千両という大金を前にし、それまでの二人の生活など忘れて強欲にのみ邁進する姿は浅ましい以外の何物でもない。

鑑賞後は特別な同情も共感もなく、ただただ呆れた空しい感想が残るようだ。

金が全ての人生ではないということを誇張したストーリー展開で教えてくれる一編とも言えるだろう。

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鬼平犯科帳シリーズⅢ_おみよは見た&密偵たちの宴

第18話 おみよは見た 

☆☆☆   :おみよはそれまで小平次をかばおうとしていた自分の心情を吐露する。それにも拘わらず、小平次が同僚のおしんを自分と間違えて殺害したことで憎しみの感情に一変する。小平次はそのようなおみよの心に触れて改心し、全てを白状する。このシーンでぐっとくるものがある。一方、結果的に小平次はおみよの運命を変えたのである。二人の運命の糸の絡み合いがそれぞれのその後の運命を劇的に変えたのだが、また二人ともそれぞれに心の平穏を手に入れて命を全うできたであろうと思われるところで、観る者も救われた思いがするのである。

殺し屋・青堀の小平次:近藤正臣、おみよ:吉沢梨絵、殺し屋元締め:草薙幸二郎

小平次は小女おみよに面を取られる。

平蔵「彦十。」

彦十「へぇ。」

平蔵「おめえ、おみよのことをかんげえてるんだろ?」

彦十「図星ですよ。」

平蔵「うん。あの子は今までに不幸という不幸をくぐってきた。もうそろそろ幸せになってもいい頃だ。」

彦十「おっしゃる通りです。きっとあの小平次という男がおみよちゃんの定めを変えたかもしれませんね。」

平蔵「」

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第19話 密偵たちの宴

☆☆☆☆☆:密偵の全員のプロフィールと大盗賊お頭について勉強できる。最後のおまさの科白が見もの。

おまさ:梶芽衣子、大滝の五郎蔵:綿引勝彦、小房の粂八:蟹江敬三、伊三次:三浦浩一、相模の彦十:江戸家猫八、豆岩:青木卓司、  竹村玄洞:戸浦六宏

平蔵「世の中無事なら俺たちもゆっくり骨休めができる。いや、気のせいかな、五郎蔵はじめ、粂八、伊三次も何か妙に生き生きとしてるな。」

おまさ「さようでございますか。近くに居るせいか、私にはとんと分かりませんが...」

平蔵「そうかい?彦十のとっつあんなんざ、皺がいっぺんに伸びたようだ。ハッハッハ。何か楽しいことがあるんなら俺も一口乗りてえもんだ。ハッハッハッハ。」

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平蔵「いや、俺もこれまで数知れねえ盗人と渡り合ってきたがなあ、今度の奴ほど腕のいいのは見たこたぁねえ。強いて挙げれば、「蓑火の喜之助」、「夜兎の角衛門」、それに「先代狐火勇五郎」。この辺にも勝るとも劣らねえ奴だ。いやー、どんな奴だか、一度でいいから面(つら)を見てみてえもんだな。うん。

いやー、うめえ!馳走になったな。ありがとよ。

あーそうだ。おい、五郎蔵。角蔵から奪った鍵は今夜の内に医者のところに戻しとけよ。」

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おまさ「それごらん、それごらんな!だからあたしは始めから嫌だって言ったんだよ。明日からどんな顔して長谷川様の前に出りゃあいいんですよ!何とか言ったらどうだい、五郎蔵さん!彦十のおじさん!粂さん!伊三の字!みんな何を黙ってんだよ!馬鹿やろう!女のあたしにこんなこと言われて悔しくないのかよ!?

よぉし、もうこうなったら酔い潰れるまで飲んでやる。どうなったって知らないからね!」

  

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ハムナプトラⅢ_呪われた皇帝の秘宝

兵馬俑に目をつけたところに大いに感心と興味と期待を持って観た。

が、☆三つ。

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鬼平犯科帳シリーズⅣ_霧(なご)の七郎&密偵

第9話 霧(なご)の七郎

霧の七郎は、平蔵に対する兄(小川や梅吉)の復讐の機会を虎視眈々と狙っていた。

上杉周太郎:原田大二郎

平蔵「その男あるいは兄思いかもしれん。

また、人並み以上に情に厚い男かもしれん。

だが、その同じ人間がある時には仏になり、またある時は鬼にもなる。

それが人と言うものだ。

そこを腹に畳んで答えて貰いたい。

そやつは霧の七郎か?」

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平蔵(配下の者たちに向かって)「まあまあ、そう急くな。

なぁ、『色は年増にとどめ(留め?)さす』と言うではないか。

慌てるな、慌てるな。」

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平蔵「それだけの男だった。........」

辰蔵「何故ですか?!何故誰もあの人を認めようとしないのですか?

旅回りの田舎剣士のまま一生を終わらせていいのですか?」

平蔵「人にはな、持って生まれた器量と言うものがある。天命と言うものがある。

その天命を知らず、悟らず、自らその芽を摘み取ってしまう者もある。

辰蔵、己を知るということも大切だぞ。」

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第10話 密偵(いぬ、とも読むが...)

青坊主の弥市:本田博太郎(密偵)

乙坂の庄五郎:横光克彦、縄抜けの源七:岡田潔、おふく:友利千賀子

源七はかって、火盗改方に捕まり平蔵の拷問に口を割って、仲間の名を吐いた弥市に復讐しようとしていた。ある日、その源七が江戸に来ていると庄五郎が伝えに来た。

弥市は女房(おふく)、子どもとの生活を守ろうと、火盗改方の佐嶋同心の説得にも関わらず、一人で源七の居所を突き止めようとした。

しかし、庄五郎が源七とぐるだったことを知らなかったために返り討ちにされてしまった。

火盗改方が現場の盗人宿に踏み込んだとき、弥市は重傷を負わされたにも関わらず、家族のもとへ帰ろうとする執念で、必死に長い距離を這った後絶命していた。

平蔵(佐嶋に向かって)「女房の行く末にとって、どっち*がいいか難しいが....

佐嶋、お前が決めてくれ。」

*:死んだと伝えるべきか、行方知れずになったと伝えるべきか

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黒澤明監督作品_デルス・ウザーラ

デルスはコルド人だという。「ルス「ではない「デルゥ」である。

時は1902年と1907年。この間の1904年から1905年に日露戦争があった。

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『時として山や森はその魅力を見せる。

また逆に、陰惨さを見せもする。

それは私だけでなく、隊員全員が抱く感覚だ。』

***************

隊員の一人(デルスに向かって)「お前は何でも人にするな。」

デルス「水、人と同じ。生きてる。

火、生きてる。人と同じ。火、怒るとき、森(タイガ)何日も燃える。

水、怒るとき恐い。火、怒るとき恐い。風、怒るとき恐い。

火、水、風、3人の強い人。」

***************

デルス「(太陽を指して)一番偉い人。(月を指して)二番目に偉い人。」

***************

デルスと再会したとき、隊員たちが歌う。

『♪我が愛する灰色の翼の鷲よ。

どこをそんなに長く飛んでいたのだ。

私は静かな山々の上を飛んでいた♪』

***************

虎(アンバ)を銃で撃った時からデルスは何故か虎の仕返しを怖れ、それまでの温厚な人柄が影を潜め怒りっぽくなった。

デルス「アンバ(虎)、殺しに来た。カニガ(神様)、森居る、許さない。アンバよこした。」

アレクセーエフ『今、彼が言う”虎(アンバ)”とは、衰えた彼の心が描いた恐怖、密林に対する恐怖の幻影ではないだろうか。』

****************

デルス「前、誰より早く、獣見つけた。

わし、(銃を撃てば)必ず当る。

今当らない。

目悪い。

これから同森で生きる?!」

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鬼平犯科帳シリーズⅢ_尻毛の長右衛門&二つの顔

第13話 尻毛の長右衛門

長右衛門:小林昭二、布目の半太郎:堤大二郎、おすみ:水野真紀

平蔵「いや、それにしても若い女というものは随分と思い切ったことをするものよなぁ。」

久栄「若い女子には誰しも何をしでかすかしれない激しいものがあるのではござりませぬか?ただ、それを表に出すかどうかの違いなのでございましょう。」

平蔵(久栄とおまさを眺めやりながら)「ほう。二人とも思い当たる節がありそうだな。」

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第14話 二つの顔

阿呆烏の与平:花柳徳栄、おはる:宮沢美保、神崎の倉次郎:田中治、夜狐の富造:坂本長利

平蔵に女難の相が出ていると彦十が語るところから物語が始まる。

おはるが見たもみあげ下に刀傷のある男を、平蔵は夜狐の富蔵ではないかと推理するが、それは神崎の倉次郎であった。平蔵の勘働きが外れたケースである。

平蔵「与平はな、この生業に心を痛めていたんだ。

お前がな、いくら有り難く思っても阿呆烏は所詮日陰の稼業だ。

おはる、お前はゆうべ親子三人してうなぎを食いに行こうと申したな。

その金が娘の体を売った金だと知ったら、お父っつあん喜ぶか?」

おはる「.....」

平蔵「なあ!親子三人お天道様の下で世間に憚ることなく生きてみる気はねえか?」

おはる(泣く...)

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平蔵の勘働きは外れ、富造は鬼子母神界隈で夫婦でみやげ物屋を営んでいた。富造は昔喧嘩相手だった平蔵ではないかと尋ねるが、平蔵は何故か違うと答えた。平蔵はみやげ物のすすきで作ったミミズク一つを買い求めると釣りは取っとけと言って嬉しそうにその場を立ち去るのだった。

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気にせずにおられず

家内の実家の家屋敷の北東側はブロック塀で囲われている。その外側は約4m幅の旧町道(現市道)である。

その市道を挟んだ向かいに畑があって、その市道際に浅い窪み穴がある。裏手にある家のTさん家ではそこで時々剪定した枝葉を燃やす。

先週末の土曜日は風も無く穏やかな日和の一日だった。しかし、その夕方、実家の家屋敷は真っ白い煙に包まれた。

Tさん家が例の畑の窪みで庭木等を剪定した枝葉を燃やし始め、もうもうと白い煙を立てていた。それが北東からのゆるやかな風に吹かれて、実家の家屋敷にブロック塀を乗り越えて侵入してきたのだった。

約2時間ほどその状態に曝され、庭ばかりか家の中まですっかり燻臭くなってしまった。

何かひと言断りの言葉でもあるのかと思っていたが、結局Tさん宅からは何の挨拶も無く、辺りには夕闇が訪れた。

夕方のジョギングの帰りに、火を燃やしていたところを観に行ったら、さっきまでよりは小規模になったもののまだ白い煙を上げながら燃えていた。真っ赤なおき火が底の方に厚く残っていた。この様子は母も見に行って来たとの事だった。

その夕方のNHKTVの天気予報。明日は風が強く吹くと告げていた。

燻臭いのは洗濯のやり直しやら空気の入れ換えで何とかできるが、あのおき火が風で飛んで来たり、飛んで行ったりしたら火事になりたいへんだという話になった。

「夜寝る前に僕がバケツで水を掛けときますよ。」と言うと、「こちらでやる必要はないよ。Tさんに電話して言うよ。」と母。義妹は「何も言わない方がいいんじゃない?」との意見らしい。

結局、母が電話を掛けた。「明日は風が強いそうだから、焚き火の始末はきちんとしてくれ。」と。年長者でもある母からの申入れに対し、先方も了承したようだった。

そして、翌日。未明から物凄い風が吹いた。昨日とは打って変わり、ヒューヒューを音を立て、田畑の土を埃りに巻き上げながら、日がな一日冷たく吹き荒れたのである。

昨日念を押して電話しておいてつくづく良かったと思った。

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なお前日寝る前に焚き火の跡を確認しに行ってみた。月夜ではあったが暗がりでよく見えなかったが、おき火は消えてなくなっていたし、窪み穴の周囲の泥を熊手のようなもので引っかいて焚き火痕に掛けたような痕跡が残っていた。おそらくその前に水も掛けて消火したのだろうと思われた。

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Tさん家はご近所であり、付き合いもあることから、これまでは何も言って来なかった。しかし、例の窪みでの焚き火はここ2年ほどの間に年に幾度かするようになってきた。以前はお婆さんが畑仕事をしていて、野菜を作っていたが、この頃はその姿を見かけなくなっている。代わりに奥さんがそこで火を燃すようになった。その畑は東の方にまだ約30mほどはある広いものである。焚き火は、もう少し実家の軒先から離れたところでやってもらいたいと思うのであるが、何故かいつも一番近いところで行っている。煙害はこれまでにも度々あった。今回の申入れで、次回からは少し空気を読んで貰えるのでないかと期待する。

なお、市のルールでは家庭での焼却は露地で行うものばかりでなく原則全て禁止されている。ただ田畑等の露地面が広く、農業での藁くずや枯れ草や木々の落ち葉等は、可燃ごみで出すのも、市で指定の持ち込み場所へ全て持って行くのもたいへんなので、一部家庭での焼却が黙認されている状態だと思う。

しかし、住宅もあって、洗濯物や布団干しや窓を開けている家もあったりするから、常識とマナーを持って行うことが大切だと思うのである。

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ちっちゃなことは気にしない?

あるお笑いタレントの決め言葉である。

自分もそうありたいと思ってこれまでも耐えるところは耐え、我慢するところは我慢してきた。そしてこれからもちっちゃいことは気にしないで生きていくつもりだ。

だが、しかし、ストレス解消のために一言言わせていただく。ここだけの話として。

自分の職場環境についてである。臭いにディスターブされて集中力を無くすことが多々ある。

香水と加齢臭である。

T君の香水の匂いは自分にとっては少し強すぎて不快を感じる。家内に相談してみたが、本人はそれが気に入っていて心地よいと感じているのだろうから、何も言わない方が良いという。

O君はどうも作業着をマメに洗濯してないのではないか?加齢臭と称される、使い古した食用油が発するような強烈な臭いを漂わせている。自分で気付かないのか?

この二つの強烈な臭いが鼻を突いたときは仕事への集中力を無くす。ポーカーフェイスでやっているが、このような経験はこれまでにないややたいへんなストレスである。まだ我慢できている。

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ところが自分の作業靴の中も酷い臭いを発してきている。夏の冷房時より冬の暖房時の方が靴の中の蒸れが酷いようだ。この頃は自分で自爆しつつある。他人のことは言えなくなっちまいそうだ。

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ハンコック(Hancock) _ウィル・スミス

酒好き、KY、やりすぎの新たなヒーロー像が描かれているのに興味を持って観た。

ハンコックの極めて悪いイメージを変えようと苦心するPRマンが、人々に愛されるヒーローたちの絵を見せたとき、ハンコックが全員「ホモ」と答えるシーンは笑える。

ハンコックが何故そのような乱暴者であるのか?彼自身は事故で頭部損傷したために記憶喪失になっているが、誰もその自分を知っていると名乗り出てこないことから、自分の過去は不幸なものであり、そして現在はと言えば孤独感を味わされつつ、社会に対してやや反抗的な態度となっている。超越したパワーを持ちながらも何か満たされないものを感じている正直な彼の姿には共感する。

ヒーローたるもの孤独の中ではその力を発揮できないのであろう。

しかし、ヒーローたるもの、人々の好感を得るためにはいろいろ気を使って気に入られるような立ち居振る舞いをする必要がある。ヒーローであることは自分勝手やわがままでは許されず、たいへんなことであると同情も感じる。

強い力を持つものあるいは与えられた者はその使い方が大切であるという戒めは、スパイダーマンでのメッセージだが、この映画でも発信されている。

さて、卵が先かニワトリが先かだが、結局はヒーローからCHANGEしなければならない。

一方、驚くべきことに彼と同等以上の力を持つ者が彼の他に存在していたのだ。その者が語る。

「あなたは神々が人類に掛けた保険」

ここに、普通の人間ではない超越した存在であることが明かされる。そして、彼らはその超越したパワーを維持するためには普通の人間としての幸福を求めて生きては行けない宿命を背負わされていることが明らかになっていく。

しかし、一番の佳境のところでのこの台詞、日本語訳であるが、私にはどうもしっくりこない印象を引きずってしまっている。次は英語での台詞を確認してみようと思っている。

それとも、この壮大な背景を示唆しつつも粗雑な言い回しの台詞は次回作へ向けての仕掛けだろうか。

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このような超越したパワーを持つ黒人ヒーロー映画は初めてではないだろうか?オバマ大統領誕生に先駆けて製作されたことは先見性もあったように思う。なお、オバマ大統領はかって奴隷としてアメリカに連れて来られた黒人の子孫ではなく、また、母親は白人である点等から、黒人大統領と言うよりは、民族多様性の中の代表という捉え方もあるようだ。

これまで見慣れてなかったせいかハンコックがPRマンが誂えてくれたコスチュームを着て空を飛ぶ姿はいまいち決まっていないように感じた。

しかし、肌の色が違うとはいえ、間違いなく彼はニューヒーローである。これまでになかったタイプであることは本作のストーリーから明らかである。

そしてハンコックの続編が出るかどうかは今後のアメリカが人種差別問題にどう対処して、どのような多民族国家のパワーを発揮させていくのかを見る指標にもなるのではなかろうかと、ある種期待を込めた勝手な思いを抱いている。

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(再鑑賞)赤ひげ_黒澤明監督作品

赤ひげ_黒澤明監督作品

視聴者リクエスト第2位

NHK衛星放送での番組MCのコメントやファンからの感想レター文を聴いているとさらに黒澤作品の魅力を教えられる。

美術と音楽については、それらの良さを分かるには更に繰り返しの、また他の作品の再鑑賞も必要だと思った。

今回も随所で泣き、笑い、そして赤ひげの台詞に感心した。

狂女:首を括って一命をとりとめる事件で、その娘に付き添いを命じられていたお杉は、事件当時養生所医者の森と会っていて娘を監督していなかったことを娘の父親である主人に責められる。 赤ひげは人任せにして娘のことを本当には心配していないとその父親をたしなめる。

六助の死:死は荘厳であるという。ところで最近読んでいる本によれば、釈迦は死後の世界の有無については一切答えない立場(無記)を採っているとのこと。あの世を思うことよりも現実の世界を懸命に生きたということが、死というものを荘厳にするのだろうと思った。六助(藤原鎌足)の死後、その娘(根岸明美)が自分の身の上を語り、六助の人生がどのようなものであったかが垣間見える。人の一生は他人の影響力でときに不条理な運命に流されるが、親子の情愛というものが救いを与えてくれると感じた。人として大切なものは何かを改めて気付かされる。現在の金融資本主義と不況による失業問題等を見ると、現代人はいつからかそのような大切なものを置き去りにしてきたとも思った。

佐八とおなか:おなかは義理と人情に悩んだ。自分の気持ちに素直に従って一緒になった佐八との生活が幸福であればあるほど、こんなに幸せであってよいのだろうかとおもうようになる。大地震が起こり、家が倒壊、消失したことをその天罰と思い、もう一生分の幸せは味わったと、佐八の前から姿を消し、義理を感じていた男のところへ戻り、成り行きのまま子供もできる。しかし、佐八と再会し、佐八の腕の中で死ぬことを決行した。それからの佐八の人生はおなかの供養をする一生となった。交流分析のことを思い出した。こんなに幸せであるはずがない。こんなに幸せであってはいけない。と思うことの心理の底に、それまでに育ってきた環境等の影響があって、そのような考えに囚われたのだろう。貧しく、苦労をしてきた人生であるがゆえに、そのような了見に囚われたのだろうかとおもうのである。

おとよ:おとよも育ってきた環境の影響を強く受けて身体よりむしろ心の方が病んでいた。人を信用できないのである。親切で優しい人は何か魂胆を持っているから用心しろと、覚えこまされていた。12歳でまだ柔軟な頭を持っていたためだろう、次第に心を開き素直に人の親切を受け容れるようになる。そればかりか人に親切を施そうとする気持ちまで持てるようになる。二木てるみの演技ときれい過ぎる声には思わず画面に引き込まれるようだ。

長次とおとよ:そしておとよはお粥泥棒をする七つの長次に対して、たいそうおなかが空いてるんだろうと同情を寄せる。長次役の頭師佳孝の演技は、小鼠どろとしてのこましゃくれた子供を、そしてまた鼠殺しを飲んで死線をさまようときまでを演じるときに凄いと思わせる。布団干し場で長次とおとよが語り合う場面はとても印象深い。

保本の決意:前回鑑賞の感想では主にこの保本の心理変化について述べた。赤ひげの生き様に触れながら、自分がするべき仕事、やりたいことに気付いていく。赤ひげは繰り返し言う。

赤ひげ「お前は馬鹿だ。きっと後悔するぞ。」

保本「お許しくださるんですね。ありがとうございます。」

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”無知と貧困に対して政治は何もしない。”

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黒澤明病院三部作

1.酔いどれ天使

2.静かなる決闘

3.赤ひげ

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まあだだよ_黒澤明監督作品

まあだだよ_黒澤明監督作品

83歳のときの作品。88歳で亡くなった。

松村達雄79歳の時の出演。90歳で亡くなった。

米国映画「長い灰色の線」

内田百聞

魔阿陀会

師弟関係  金無垢 姿三四郎 赤ひげ

夫婦関係  この人いつまでも子供なんです

歌が印象的 お月様「出た出た月がまあるいまあるい真ん丸い」 毎日が日曜日

      仰げば尊し

馬鹿なべ  肉屋の店先を通る馬

      馬肉=けとばし

コメンテーターの言葉

昭和18年~1993年にかけての全30作は1作。すべてが黒澤明。

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生きる_黒澤明監督作品

生きる_黒澤明監督作品
リクエスト第4位

渡辺勘治市民課長(志村喬) 53歳

小田切とよ(小田切ミキ) 屈託のない明るさと笑顔が魅力的。チャコちゃん(四方晴美)の母とのこと。

Cf.  石原 裕次郎(1934年12月28日 - 1987年7月17日)

ここは、市民の皆様と市役所を直接に結びつける窓口です。
市政に対する皆様の不平、不満、注文、希望、なんでも遠慮なくお申し出ください。

公務員というのはどうしようもないものだと、のっけから印象付けられる。

複雑、肥大化して、結局は何も遂行しないというのは極端ではあろうが、推して知るべしの効果は十分である。

そこで公園つくりを遣り遂げようと決心して粘り強くその意志を貫く渡辺。

彼にそのような動機を与えたのが小田切とよである。彼女の天真爛漫さと、自分に正直な考え方と生き方が、「人が生きる」とはどういうことかを悟らせる。何かを作り出し、それを通じて接する人々と思いを共感できることが楽しい。それこそが人が生きることではないのか。そのようなことがこれまでの自分の人生であっただろうか?

とよにミイラとあだ名をつけられた、死人も同然の渡辺であったが、そのとよの生き方に触発されて、残り少ない命の日々を人として「生きる」こと、それは自分が楽しい、遣り甲斐があると感じられる時の過ごし方であるが、そのヒントを得たのである。

ゴンドラの唄
♪いのち短し 恋せよ乙女 紅き唇 あせぬ間に 
熱き血潮の冷えぬ間に 明日の月日はないものを 
いのち短し 恋せよ乙女 黒髪の色 あせぬ間に
心のほのお 消えぬ間に 今日はふたたび来ぬものを♪

主人公渡辺はこの唄しか知らないとのことである。

「いのち短し」の内容が自分の運命と重なるのであろう。涙を流して歌う場面はその心情を思うと胸を打たれる。公園のベンチでのそれは涙とは縁遠い、何か満足しての「いのち短し」であったろう。

サムさんの推奨の言葉
随分以前、1980年代から1990年代だから15年以上は前になるが、「「生きる」は素晴らしい映画ですよ。観るべきですよ。」と言われたことがある。それ以来、その言葉が頭に残っていて、レンタルショップに行くと良く手にしたが、結局元あった棚に戻して観ていなかった。やっと観ました。主人公渡辺と同じ歳になってました。でも、この歳で観てやっと、その全編にちりばめられた映画のテーマが少し分かるようになっているかなと思う。

父の高齢での一人暮らしこと

妻を早くに亡くして後、男手一つで育て上げた息子(光男)だけが頼りであったろうに、その一人息子はその嫁との関係の方が大事であると思い知らされる。
胃がんであること、余命も無いことを知った渡辺は、光男にもその嫁にもそのことを打ち明けられず、不安と孤独を感じる。

父は今年4月で84歳である。(井上用水の人生が二度あればの歌詞より20歳も多い。)母が認知症で入院して以来実家で一人暮らしをしている。先日帰省していろいろ語り合った。母が一緒に居ない寂しさと一人暮らしの孤独感はこの渡辺以上のものがあると思う。
高齢で周りの友人、知人も次第次第に亡くなって行き、自分もいつ迎えが来るのか。
自分が死んだ後に妻の面倒をみること。子供達に申し送っておくべきことが多々ある。孫との関係も不十分で満たされぬままである。

しかし、どれも自分が思うようには行かないし、ならない。子どもたちは自分の言うことを素直に聞かず、年寄りに向かって説教ばかりだ。長男は嫁に対する自分の改善要求等を伝えようとしないばかりか、嫁の味方である。とても正直に話せるものではない。内孫との関係も、息子夫婦の生活を優先してほとんど別居していたために、スキンシップもコミュニケーションの機会も少なかった。望んでいた孫とじいちゃんとの関係ではない。ドライなものだ。
このような孤独な一人暮らし生活が死を迎えるまで続くのだ。

このような愚痴を聞かされると、こちらとしては、このままではどうもまずい。それは了見が間違っていると言いたくなる。しかし、それを言うと、「我が子と思うから打ち明けるのに分からないとは情けない。これでは話せば話すだけ喧嘩になる。もう一切話さん。」「年寄りに対しては労わり、褒めてやるもんだ。それを説教とは何事か!」となる。

長男、次男が相手にならんというので、末っ子の妹が、過激な意見も言わず、適当にプレゼントやら小遣いを渡したりしてご機嫌を取り、良い関係を維持してくれている。兄弟として情けないが、妹の存在は実に大きい。父子の絆のホットラインである。
自分としても、過去と現実と未来を見遣り、「娘は大事だ、息子より。」と思うのである。

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家内の話
自分の娘が生んだ孫と、息子の嫁が生んだ孫とでは接し方が少し違う感じがする。
お嫁さんには多少遠慮の気持ちが働くでしょ。

僕の意見
嫁から離して接すれば、どちらの孫も変わらないだろう。
内孫と外孫じゃあ、内孫の方が接する機会が多いだろう。
娘の子だって、相手方のご両親の手前もあるだろうし、遠慮しなくちゃならんこともあろうし。

娘も息子もまだ学生で、結婚はこれからの話であるのだが、自分たちと親との関係等も振り返りつつ、結構この話題では真剣になった。

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今日の麻生首相メルマガより

「国民全体の奉仕者である国家公務員について、一人一人の職員が、その能力を高めつつ、国民の立場に立ち、責任を自覚し、誇りを持って職務を遂行すること」(国家公務員制度改革基本法第1条)

[官僚の「天下り」と「渡り」のあっせんを廃止します]

 各省庁のあっせんによる、「天下り」と「渡り」(退職後再就職を繰り返すこと)に関しては、今後3年間の移行期間中は、法律では認められています。その後は、再就職のあっせんは、第三者機関である官民人材交流センターに一元化され、「渡り」は禁止されます。

 「しかし、私は、過日、『渡り』につきましては、申請が出てきても認めることはしない、ということを明言しました。これに加えて、各省庁から天下りのあっせんも3年を待たず、前倒しして廃止したいと思っております。具体的にはこれを明確にするために、今年一杯で廃止するための政令を作ることにしたい。」

 これは、私の2月3日の国会における公務員の「渡り」に関する答弁です。ただし、来年以降、二度と「渡り」や「天下り」のあっせんを許さないためにも必要な、再就職等監視委員会が、野党の抵抗から、組織が立ち上がっていません。

 私は、今国会の施政方針演説で、「不断の行政改革の推進と無駄排除の徹底」を訴えました。

 公務員制度改革は、前倒しでやらねばならない。内閣の最優先課題と存じます。そのためには、あらゆる障害を突破する必要があります。是非、ご理解と応援をよろしくお願いします。

 人材は、活用しなければなりません。一方的な公務員バッシングが国益にかなっているとは思いません。公務員は使いこなすもの。能力を十分に活用して働いてもらうようにすることが、私の役割です。

 しかし、特権を与えることは全く必要ありません。特権を廃止し、意欲を持って十分に働いてもらう制度を構築せねばなりません。

 「国民全体の奉仕者である国家公務員について、一人一人の職員が、その能力を高めつつ、国民の立場に立ち、責任を自覚し、誇りを持って職務を遂行すること」(国家公務員制度改革基本法第1条)

 まさに、この原点に立ち返り、国民のための公務員制度の改革を断固やりぬきます。

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用心棒_黒澤明監督作品

用心棒_黒澤明監督作品

リクエスト第3位

桑畑三十郎 三船敏郎

名前を聞かれて、家の外を眺めやって桑畑が目に止まると

「桑畑..、桑畑三十郎。もうすぐ四十郎だが。」

これは椿三十郎での台詞と同じである。

三船映画の魅力の一つはその時代考証というか、舞台道具や役者の衣装扮装、風体、小道具等が、おそらくその時代のそのままだろうと思われるほどリアルなところである。エンターテインメントなので、多少、リアルさよりは面白さを出す場面もあるが、現実感、臨場感が失われることはない。ここが、何度観ても飽きない、芸術性を高めている点だと思う。

といいつつ、この作品は娯楽性を追及したものに他ならない。前日の生きるにあったような官僚批判や赤ひげの行政批判等はほとんどない。八州廻りが賄賂に眩み、お上がなすべき仕事をしていないという部分は出てくるが、基本的に勧善懲悪を三十郎がやってのける痛快なストーリーである。

三十郎の剣の腕前は宿場のやくざ達とは段違いであって、策略にかけても全く問題は無かった。しかし、そこに、卯之助(仲代達也)が登場してきて三十郎の書いた筋書きが変えられるようになると、窮地に陥ってしまう。

三十郎が凄いところはピンチに陥っても前向きでふてぶてしいほどの余裕があるところだ。

自分の狂言策略を卯之助に見抜かれたために、刀も奪われて捕えられ、歩けない程に手ひどく痛めつけられ、やっとの思いで逃亡するところははらはらする場面である。酒屋のオヤジと棺おけ屋のオヤジに頼み、棺おけの中に入ってさらに安全なところへ逃げようとしている最中にも関わらず、対立する宿場やくざグループの争いが勃発していると知るや、その様子がよく観察できるように棺おけを移動させろなどという。全く以って常人の神経ではない。

この三十郎という男、何を生きがいとしているのか。「悪は許せない。」という気持ちが人一倍強いのが分かる。そのために大小様々な悪がはびこる普通の人間社会には馴染まないのであろうか。

人を助けても、その人に感謝されるより、あくまでも自分がやりたかったことをやったまでで、報酬や恩義を受けることにはまったくと言っていいほど無関心だ。この三十郎の潔癖さが彼を完璧なヒーローにしている。

しかし、三十郎は天が遣わした神のような存在ではない。人の善の心がこうありたいと思うところを、多少人より優れた力を以ってささやかに具現する侍である。ある意味筋金入りの武士道の精神を持ってはいるが、所詮は一人の浪人に過ぎず、その遣り方はかなり乱暴でもある。が、それがまた痛快、痛快なのである。

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今の世界不況の世の中でも、このような潔さを持ったリーダーの登場が待ち望まれているようにおもう。今の政治や行政はその対極にあると感じる人々が多いのではないか。

バラク・オバマのCHANGEに期待する人々の思いもそこにあるような気がする。

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鬼平犯科帳シリーズⅣ 深川・千鳥橋&俄か雨

鬼平犯科帳シリーズⅣ 深川・千鳥橋&俄か雨

第5話 深川・千鳥橋

男と女のはかない愛の物語

万三 高橋長英、  お元 一色彩子

平蔵「苦労は人を捻じ曲げもするがまた強くもする。

そのお元とやら、きっとたいした苦労人なんだ。」

*****

平蔵「許すか許さぬか、道は一つだ。

もし許すとすればここまでという限りはない。

限りをつければそれは許すことにならんからだ。」

平蔵はおまさと非十との約束を守り、労咳病みで限りある命の二人万三とお元を目こぼししてやる。

“人の罪は目こぼしできても、限りある人の命はどうしても目こぼしできない。”と平蔵は思った。

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第6話 俄か雨

火盗改方同心 細川峯太郎 中村歌昇、 お長 長谷直美、  幸(こう) 若林志穂

細川は谷中いろは茶屋のときの木村忠吾の好敵手またはどっこいどっこい、目くそ鼻くそと言った、仕事には身が入らぬが女には熱を上げるといった、平蔵にとってはやや困りものの若い部下である。細川の指導育成は平蔵もつくづく頭が痛いと思われる。

平蔵は、おなじ火盗改方の部下の娘お幸が細川に行為を寄せていることを知っていて、細川に娶らせる。お幸は細川にはもったいないほどの器量よしである。

なお、平蔵はさらに細川に付き合っていたお茶屋の女お長ときっぱり縁を切らせるところまで面倒を見てやる。そしてそれは長い目で見れば細川とお長の両人にとっても良かったことなのであろうと思われる。

ここまで部下のことを思ってくれる上司、そしてその上司の薦めに従う部下並びにそのような上下関係は現代ではほぼ完全に絶滅、破綻している。

関係ないが、昨日北島三郎の門下の男性歌手が師匠北島の次女との結婚のニュースが流れていたが、これは組織内(公的機関内、または非私的関係内)でのというより身内内(私的関係内)での上下関係によるものであろう。

細川峯太郎「清水御門外のお役宅では、地震、雷、火事、おやじと言ってな。

おやじとはお頭のことだ。」

お幸「長谷川様はそんなに恐いお方でございますか?」

細川「いや、さほどでもない。本当は優しいお方なのだ。

お頭の言葉は五月雨のように俺達を包んでくれる。お頭はそういうお方なのだ。

お幸、俺達は幸せ者だ。」

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鬼平犯科帳シリーズⅣ 盗賊婚礼&正月四日の客

鬼平犯科帳シリーズⅣ 盗賊婚礼&正月四日の客

第3話 盗賊婚礼

長島の久五郎 中村橋之助、 鳴海の繁蔵 寺田農

一文字弥太郎 三ツ木清隆、 瓢箪屋勘助 垂水悟郎

久栄「この度はとんだお手柄でございましたねぇ。」

平蔵「ああ、正直なところ驚いた。盗人の料理をのうのうと食らっていたんだからなぁ。はははっ、そなたも墓参りの楽しみがなくなって残念だったな。」

久栄「はい。おかげで瓢箪屋のおいしいお料理をいただき損ねました。」

平蔵「いやぁなんだな。今思えばあの料理の念の入れ方は一文字の盗人稼業の手際の良さと通じるものがあったのよ。だがなかなかそこまでは気がつかぬもの。ネコ殿(村松忠之進:沼田爆)も今頃はくしゃみをしているであろうよ。」

久栄「まぁ。はははは」

平蔵「ハッハッハッハッハッハッハッハ・・・」

第4話 正月四日の客

おこう 山田五十鈴、 亀の小五郎 河原崎長一郎

「さなだそば」信州真田で食べられるそば。めんつゆに真田大根の汁を加える。

「納め金」盗賊の頭が足を洗う最後のおつとめで手下に渡す金のこと。

亀の小五郎「ねえ、おかみさん。人の顔は一つじゃありませんよ。顔が一つなのは世の中でおまえさんぐらいのものさ。」

*******

おこう「あたしだって顔は一つじゃありませんよ、銕三郎様。亀の小五郎の正体を知りながら、あたしは口をつぐんでいたかもしれません。きっとあなた様にも。小五郎の一味がひのやで酷いことをしたと申し聞かされておりませんでしたら。」

平蔵「おこう、もう一度さなだそばを食わしてやりな。小五郎が牢にいる間にな。」

平蔵「人の心と食い物の結びつきは思うようには解けねえってことよ。なあ、おこう。ハッハッハッハッハ。」

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鬼平犯科帳シリーズⅣ 討ち入り市兵衛&うんぷてんぷ

鬼平犯科帳シリーズⅣ 討ち入り市兵衛&うんぷてんぷ

第1話 討ち入り市兵衛

松戸の繁蔵 下川辰平、 蓮沼の市兵衛 中村又五郎

彦十「いい人たちはみんな先に逝っちまいますよね、長谷川様。あっしはちっと長く生きてましたかね?」

平蔵「おい、彦!おめえは墓に入るのはまだ早え。」

彦十「銕っあん、分かってますよ。」

第2話 うんぷてんぷ

池田又四郎 神田正輝、 お吉 大塚良重

平蔵は継母が病死したことにより長谷川家の家督を継ぐことに成った。

平蔵は高杉銀平道場で弟のように可愛がっていた又四郎を長谷川家の養子に入れ、その時継母を自らの手で殺害しようと考えていたことがあった。又四郎は平蔵の心の内を見抜き、平蔵の前から姿を消した。

又四郎は盗賊州の浦の徳松一味の仲間に加わる人生となっていた。

*************

かって又四郎は徳松の女であったお吉と情を交わす中となり、掟に従えば二人は始末されるはずであったが、お吉は徳松一味から逃げ出し姿を眩ました。しかし、一味の一人にその居場所を突き止められてしまった。そこは大店であり、徳松はそこに押し込むことを計画し、お吉にその引き込み役をさせようと考えた。そしてそのお吉の説得に又四郎を使うことにした。

州の浦の徳松(又四郎に向かって)「それはともかく、も一遍お吉に生き残れるゆとりをやろうと思ってね。憎い女だが俺の胸の中でよがり声を上げたこともあるんでね。」

**********

又四郎はお吉を助けるために、徳松一味の押し込みの前に一味のうちの8人を相手に一人で始末をつけようと戦い、その全員を斬るが、自分も致命傷を負う。そしてその傷ついた身体で平蔵に手紙で指定した待ち合わせにやって来て、長らくぶりに平蔵と再会を果たす。

又四郎は平蔵の腕の中で息を引き取る。

**********

平蔵「人の定め(運命)というものは分からねえものだな。」(又四郎は自分の代わりになったとの思いが平蔵の心の中にある。)

録之助「うんぷてんぷというやつですか。」

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鬼平犯科帳シリーズⅢ おしま金三郎&忠吾なみだ雨

鬼平犯科帳シリーズⅢ おしま金三郎&忠吾なみだ雨

第17話 おしま金三郎 ☆☆☆☆(お勧めの一編である)

松浪金三郎(火盗改方同心。おしまと情を通じて情報収集を図った。) 峰岸徹、 

おしま 川有紀(にながわゆうき)、 

ませの七兵衛 不破万作、 牛尾の又平、 高山の治兵衛

平蔵「松浪、その方の日頃の勤めぶり、上役や同役の者たちがどのように言っておるか、

承知であろうな?」

松浪金三郎「陰口もそしりもよく存じております。が、私は私。」

平蔵「松浪。己一人を頼むのも程というものがあるぞ。

ま、確かにこのお役目綺麗事では相すまん。小の悪を目こぼししてでも大の悪を御用にしてというときもあろう。それがその方の値打ちでもある。

だが、長谷川平蔵配下の者は決して手を汚してはならん。いいか!

不服か?」

金三郎「承りました。」

平蔵「うむ。下がってよし。」

*******************:

「松浪金三郎はおしまと関係を持った上で、盗賊一味捕縛の手柄に至った」と、誰かから密告があったために、松浪は平蔵の尽力で切腹は免れたもののお役御免となった。その後松浪は小料理屋を営み、世間の評判を取るまでになった。

******************

平蔵「おめえが未だに独り身だったとは俺の見込み違いだ。

おしまとかいったな?あの女と一緒とばかり思っていた。

何度抱いた?おしまと情を通じたのは幾度かと訊いてるんだ?」

金三郎「六度(たび)でございました。池之端の出会い茶屋にて。」

平蔵「その間に女がのぼせ上がったという訳か。」

金三郎「それはお取り調べでございますか?」

平蔵「なぶら   おしまのことだ。人一倍勘の鋭いお前が女をのぼせ上がらせといて、

気がつかなかった筈はねえ。だが、お前は牛尾の又兵衛をお縄にできれば道具に使った女賊の一匹ぐれえものの数じゃなかった筈だ。どうだい?」

金三郎「そりゃあ女も納得ずくのこと。決着は着いております。」

平蔵「なあ松浪。どんな遺恨より深いのは女の恨みだ。

なあ、身軽になった今も何でおしまを拒むんだい?

お前は今はただの居酒屋の亭主だ。その身を縛るものは何もない。何故あの女を受け容れてやらぬ?」

金三郎「ペテンに掛けた役人と掛けられた女盗人と、いい取り組みという訳ですかい?」

平蔵「成り行きというもの、それが浮世だ。味なもんじゃねえか。」

金三郎「お頭様らしくないことを承ります。

男と女の係わり合いは人間大切なもの。それをおもちゃにする。

その報いは生涯付いてまわりましょう。

拘(こだわ)りもなしに共暮らしはできません。」

平蔵「理屈だな。だが、それじゃ身も蓋もない。話にならねえ。」

金三郎「そうです。話になりません。」

平蔵「俺の言うのは理屈じゃあねえ。」

金三郎「できません。私にはできません。それがし、それがしはお頭のお指図は受けません!」

沢田同心「松浪!言葉が過ぎるぞ!」

平蔵「よし。引き下がろう。

ただ一つだけ明かしておく。

お前が火付盗賊改方の同心をお役御免になるってことは、あのおしまにはとうから見えていたんだ。分かるか?

そうだ。おめえがおしまと関わっていたのを密告したのはあの女だ。」

金三郎「ばかな!?

平蔵「重宝なもんだな。盗人のうわまえをはねるようなことをしたのはお前だぞ。

それでもおしまに難癖を付けれるのか?

馬鹿な女にゃ法も埒も世間のしきたりも眼中にゃねえ。

身も心も燃え尽きるまで恋遂げる。憐れとは思わねえか?」

***************

牛尾の又兵衛の残党は、松浪の配下であったませの七兵衛宅を襲い、七兵衛を殺害し、さらにおしまを拉致する。

松浪は、火盗改方の同心らが制するのも聞かず、投獄されている又兵衛の手下たちを拷問攻めにし、七兵衛を襲った残党らの居場所を聞き出すと、大刀を抱えて押し掛ける。

残党らをことごとく召し捕った後、金三郎はおしまが地下室に閉じ込められていることを知らされると、「ここからは自分でやる!」と叫び、佐嶋ら火盗改方たちを遠ざけ、おしまのもとへ走り下る。おしまの身体をいとおしく抱く。

**************

平蔵(お役御免の身で出すぎた真似をするなと怒鳴る佐嶋同心に向かって)「放っておけ。恋は思案の外だ。」

第18話 忠吾なみだ雨  ☆☆☆(忠吾の軽薄さを勘案しても感動できる。忠吾しっかりしろ!)

おゆき 喜多嶋舞、  木村忠吾 尾美としのり

鈴鹿の又兵衛 高松英郎

佐嶋「世の中平穏になると忠吾の外回りが増える。」

************************

忠吾「では、では、では、おゆきは鈴鹿の又兵衛の?」

平蔵「娘よ。分かったか。」

忠吾「はい。」

平蔵「どうだ、忠吾。おゆきを思い切れるか?

はー、どうしても思い切れぬというなら俺ももう一度考えてみよう。

おゆきは己の父親が盗賊とは知らんからな。」

忠吾「それは...」

平蔵「どうする?」

忠吾「これは...」

平蔵「これは?」

忠吾「如何に何でも違い過ぎます。」

平蔵「というと?」

忠吾「盗賊改めと盗賊の娘、これは理に合いませぬ。」

平蔵「うーむ。お前思ったより大人だのう。」

忠吾「諦めました。」

平蔵「うむ。まあ、それは、諦めてくれるに如くはないが...

良いのか、それで?」

忠吾「違い過ぎます。何事も隠し抜いておゆきと夫婦になったとしても、私は知っており

ますし、又兵衛が処刑ともなれば、とても隠し抜けるものでもございますまい。」

平蔵「よくそこへ気が付いた。では、諦めい!」

忠吾「はっ。」

*********************************

忠吾「命懸け。そうだよなぁ。

おゆきはいい女だった。色が白くて可愛かった。

俺はもう二度とあのような女と巡り会うことはないだろうよ。

おゆき、勘弁してくれよ。

俺は駄目な男だ。

本当は侍なんかやめてお前のとこに飛んで行きたい。

だが、駄目だ。

勘弁してくれ。おゆき。」(泣く。ひたすらに。)

************************

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鬼平犯科帳シリーズⅢ 夜鷹殺し&隠居金七百両

鬼平犯科帳シリーズⅢ 夜鷹殺し&隠居金七百両

第11話 夜鷹殺し

風車のおつね(夜鷹) 野平ゆき、  川田長兵衛 中野誠也

平蔵「彦十は善人だ。」

**************

平蔵「(川田長兵衛は)老いて外道に落ちた。」

  「人の心っていうのは何が潜んでいるか知れやしねえ。ちょいと歯車が食い違えば俺だってそうしたことをするかもしれねえ。怖ぇぞう。俺も男だからな。」

**************

彦十「風車のおつねは酔うといつもこの唄を唄ってましたよ。

   土手の芝、人に踏まれて一度は枯れた。

   露の情けで蘇える。」

第12話 隠居金七百両

平蔵の息子辰蔵の悩みと苦労と恋と。

立派な父親を持っての、体面や世間体、己の臆病心など。

**************

平蔵「褒美に一つ稽古をしてやろう。」

辰蔵「えっ!?何の稽古で?」

平蔵「木刀を持って庭へ出よ。」

辰蔵「母上!」(助けを求める。)

久栄「もっとおやりなさいませ。

もっと、もっと。

息の根が絶えても構いませぬ。

さ、もっと!」

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鬼平犯科帳シリーズⅢ 谷中いろは茶屋&妙義の團衛門

鬼平犯科帳シリーズⅢ 谷中いろは茶屋&妙義の團衛門

第7話 谷中いろは茶屋

お松 杉田かおる、  墓火の秀五郎 長門裕之

平蔵「物事には切り上げ時ということがある。分かるな?」

忠吾「はい。分かっております。」

平蔵「おめえ、男か?」

忠吾「はい?」

平蔵「男から切り上げるときはきっぱり切り上げるものだ。いいか?」

忠吾「はい。」

平蔵「身にしみてよーく考えてみろ。用件はそれだけだ。下がってよし。」

忠吾「はい、下がります。」

************

佐嶋「いいかげんに頭を冷やせ。馬鹿馬鹿しいにもほどがある。木村忠吾は芝明神前の名物うさぎ饅頭そっくりだ。いや顔つきばかりではない。甘味もほどほど塩味もほどほど。いくつ食べても腹にたまらず、何より一個一文は安い。だから同輩たちにうさ忠うさ忠と言われている。毒にも薬にもならぬ穀潰しだということだ。恥を知れ、恥を!」

忠吾「全く以って仰せのとおり。」

佐嶋「貴様悔しくないのか?」

忠吾「は。ただただ慙愧の至りで。」

佐嶋「しっかりいたせ。どじばかり踏んでるとお頭の面目にも関わる。しっかりしろ、しっかり。」

忠吾「はい。」

**************

忠吾「俺って駄目な奴だ。何て駄目なんだ。」

お松「また始まった。忠さんの十八番。」

忠吾「うーん、もうこれっきりだ。これ以上続くもんじゃない。もう駄目だ。八方ふさがりぺしゃんこだ。」

****************

忠吾「お頭お許しください。それがし実はあの晩市中見回りをしていたのではございません。本当はいろは茶屋の馴染みの女に会いたくて会いたくて・・・」

平蔵「お松とか言う女か?若くて気立てもよいそうだな。」

忠吾「何というか。誠に以って。」

平蔵「ハッハッハッハ。まあ、人間というものはな、遊びながら働く生き物だ。良い事をしながら知らぬ間に悪いことをやってのける。悪事を働きながら知らず知らずに善事を行う。まあ、それが人間というものだ、なあ。こたびの一件はわし一人の胸に納めておこう、なあ。ただし、二度と許さんぞ!」

忠吾「申し訳ございませんでした。木村忠吾天地神明に掛けてあのような場所にはもう二度と再び決して足を踏み入れませぬ。今度こそはっきりと目が覚めました。」

平蔵「おいおい。いいのかいそんなこと言って?」

忠吾「いえ、お言葉ですが、もう金輪際、神掛けてどんなことがあっても。」

平蔵、やや困ったような苦々しい表情で平伏した忠吾を見ている。(こやつ俺の言ってる意味を理解していないとでもいうように)

***********

忠吾「俺という奴は!駄目だ駄目だ、全く。何と言う・・・。駄目だもう。」

お松に抱きつく。

第8話 妙義の團衛門

團衛門 財津一郎

平蔵「相撲でもがっぷり四つになったら先に仕掛けた方が分が悪い。奴ほどしたたかな男を捕まえるにはじっくり構えなくてはならん。天野、ここはお互い我慢比べよ。」

團衛門は好色で女好きであったことから、火盗改方は團衛門がかって江戸で馴染みにしていた女を監視し続けていた。久方ぶりに江戸に足を踏み入れた段衛門は手下が忠告するのを聞かず、その女に会いにきた所で平蔵の網に掛かった。

**********

財津一郎は自分の故郷の出身であり熊本県人だ。なんとそれが妙義の團衛門というから群馬県出身の盗賊を演じた。自分も熊本に生まれ、今は群馬に家を持つ身であれば、それだけでこの一話には興味を持った。しかも、團衛門はなかなかの盗賊で、長谷川平蔵の鼻を明かしてのける奴である。このような盗賊は滅多に登場しない。

が、しかし、年甲斐も無く比類なき色好みの性質を見透かされて終に平蔵に捕まってしまう。興味ある役者登場にして、関心を持って鑑賞した一編のこの落ちは実に残念であった。

「全く以って、團衛門よ!恥を知れ!」の淡い思いである。

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アルツハイマー病の最前線

「アルツハイマー病の最前線」を観た。父が母の認知症の治療のためにどんなに高い薬でもいいから処方してやってくれと医者に頼んでいたことを思い出す。

早期発見と予防と特効薬と、医学の進歩に期待する思いで観た。

NHK教育TV 1/31深夜0:45

ゲスト:東京大学医学部教授 岩坪 威

アルツハイマー病発見から約100年

アルツハイマー病の症状

     認知障害

     言語障害

     失認、失行

「認知」とは?

脳の神経細胞が死んで脳に空洞ができる

原因「アミロイドベータ」:脳の働きにより出来てくるゴミのようなもの。普通の人ではすぐに消ええしまう。

酵素「ネプリライシン」:海馬に多く含まれる。

脳の中でアミロイドベータを分解している。

体の中でできなくなったネズミは記憶障害になる。

人の場合60歳過ぎると急激に少なくなってくる。

「ソマトスタチン」:体内ホルモンの一種。アルツハイマー病の薬として有効と考えられている。

ネプリライシンを増やすには「運動する」-アルツハイマー病のリスクは1/3となる。

一日20分間の有酸素運動

アミロイドベータを掃除する働きを持つもの

「ミクログリア」

「DNAワクチン」でミクログリアを活性化する。

「プラスミド」:遺伝子の運び屋

免疫細胞が抗体を作り、抗体が脳の中のミクログリアを活性化させる。

「DNAワクチン」は早ければ3年後にも人体への投与が始まる。

実用化が近い薬

その他

     抗体医薬・・・米国で

     アミロイドベータを   する酵素

     漢方薬:徳川家康は70歳過ぎて現役だった。漢方薬を飲んでいたといわれる。

-八味地黄丸(はちみじおうがん)

-抑肝散(よくかんさん)・・・興奮や幻覚に有効

医師の処方が必要。保険適用の対象外。

早期発見プロジェクト

MCI:軽度認知障害

MRIなどの画像診断を合わせて分析

早期発見できれば治療も可能となる。

「アルツハイマー病の最前線」

NHK教育TV 1/31深夜0:45

ゲスト:東京大学医学部教授 岩坪 威

アルツハイマー病発見から約100年

アルツハイマー病の症状

     認知障害

     言語障害

     失認、失行

「認知」とは?

脳の神経細胞が死んで脳に空洞ができる

原因「アミロイドベータ」:脳の働きにより出来てくるゴミのようなもの。普通の人ではすぐに消ええしまう。

酵素「ネプリライシン」:海馬に多く含まれる。

脳の中でアミロイドベータを分解している。

体の中でできなくなったネズミは記憶障害になる。

人の場合60歳過ぎると急激に少なくなってくる。

「ソマトスタチン」:体内ホルモンの一種。アルツハイマー病の薬として有効と考えられている。

ネプリライシンを増やすには「運動する」-アルツハイマー病のリスクは1/3となる。

一日20分間の有酸素運動

アミロイドベータを掃除する働きを持つもの

「ミクログリア」

「DNAワクチン」でミクログリアを活性化する。

「プラスミド」:遺伝子の運び屋

免疫細胞が抗体を作り、抗体が脳の中のミクログリアを活性化させる。

「DNAワクチン」は早ければ3年後にも人体への投与が始まる。

実用化が近い薬

その他

     抗体医薬・・・米国で

     アミロイドベータを   する酵素

     漢方薬:徳川家康は70歳過ぎて現役だった。漢方薬を飲んでいたといわれる。

-八味地黄丸(はちみじおうがん)

-抑肝散(よくかんさん)・・・興奮や幻覚に有効

医師の処方が必要。保険適用の対象外。

早期発見プロジェクト

MCI:軽度認知障害

MRIなどの画像診断を合わせて分析

早期発見できれば治療も可能となる。

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息子のアパート移転

昨年入試合格が決まってすぐに仲介斡旋会社に行って契約した今の息子のアパートは、元あるお菓子会社の女性社員寮だったとかで、セキュリティーとかはしっかりしているのだが、とにかくスペースが狭い。まだ入居者がいるのでということで物件見学もできないまま、間取り図だけで6畳で人気の物件、早くしないと他に押さえられてしまいますというので契約したのだが、実際住みはじめると田舎でのびのび育ちであったためでもあろうが、いろいろと不平不満が溜まってきたようである。

「2年間の賃貸契約だから、しばらく我慢しろ。父の学生時代の下宿生活やアパート生活を思えば、風呂もトイレも付いてるし贅沢だ。」

と叱咤激励してきたが、友達にもろくなのがいないようで、

「おまえの部屋は狭い。不便。」

とか言う奴がいたり、息子自身も友達の住まいと比較して窮屈さをリアルに感じてきたようであった。

家内に言わせると、「お父さんの時代なんか知らないんだから、今の子にそんな説教しても無駄。」とのこと。

一方、息子はシャイなせいなのかどうなのか分からないが、よく自炊しているようである。家では料理など作ったことも無かったのが、健気にご飯を炊いて、ガスコンロでおかずも作っている。突然訪問すると自炊の痕跡が認められる。

ところが流しとコンロのスペースは幅80センチあるだろうか?奥行き40センチあるだろうか?食器棚等は付いてない。という状況である。

布団は上げ下げがたいへんだろうと、いな、どうせできないだろうとシングルベッドを入れているが、あと、小さい机とイスとTV台とサイドボードと冷蔵庫を置いたら、床でくつろげる空きスペースがほとんどない。

ということで、正月に話し合った結果に基づき、息子が自分で気に入った物件を探すということで、アパート探しをさせていた。大学センター試験の発表前までに決めるという期限付きだ。

******************

息子から気に入った物件が見つかったとの連絡が入ったのはつい2日ほど前である。賃貸契約するには早目に親に来てもらって見学してもらい必要書類に記入等してもらう必要があるという。それで昨日2/1(日曜日)に家内とも現地で落ち合うことにして仲介業者を訪れた。

*********************

結果的に今のアパートを解約して、新しい物件に移る契約を結んだ。

解約は予告2ヶ月前との契約になっていたので、家賃二重払いが1,2カ月。敷金は没収されるか?

新契約は礼金1ヵ月、敷金2カ月分、仲介料1か月分、3月家賃、その他保険等合計で31万円超。

ガーンここに来てたいへんな出費である。今年は家の玄関ドアと内装のクロスとカーテンをリフォームしたいと家内が言っていたのに、どうなるんじゃー...の思いが頭をよぎり、契約書連帯保証人欄への署名の手が震えた。

****************

ところが世の中よくしたもので、今のアパートの賃貸契約の会社さん、2ヶ月前で無くても家賃支払い無しで解約に応じるという。また敷金は部屋の痛み具合が酷くなければほぼ全額返金もあるという。

早速引っ越し見積り等と引越し手配を行い、明け渡し日も3月初めに決められるはこびとなった。

**************

とにかく息子は喜び、出費も少し小さくなって良かった、良かった。

息子よ、あり難いと思ったら、少しまじめに勉強して立派な人間になれよな!!

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1/31新年会

1月31日にPCメル友会とでも言うべき仲間同士の新年会に参加してきた。

1月も末日ともなれば新年会でもないだろうというご意見もあろうかと思うが、一方で「もう1月も終わりか?早いものだな。」と行く睦月を惜しんで最後のチャンスという考えもあろうというものだ。

この日は朝から雨風がすごく、最寄り駅までに傘が何度もめくれそうになった。

昼食は日比谷シャンテ地下2階の「柿安三尺三寸箸」であった。女性客に人気のバイキング形式のレストランだった。ランチとディナーでは料金と料理の内容が違うとのことだった。たくさん食べて、今年の目標であるウエイト減量のゴールはまた遠のいたようだ。

体重を減らそうと誓った日から、すでに2kgほど増えているのが現状である。

さて、この日はその後恒例のカラオケに行ったのであるが、今回は直前の一週間自分の新曲マスターに励んだ。その課題曲の一つは「羞恥心」であった。

原曲をiTuneで購入してパソコンにダウンロードして、歌詞もインターネットで調べ、先週初めは毎晩イヤホーンで曲を聞きながら覚えた。お風呂で歌ってみて、メロディーが分からなかったりあやふやな箇所は再度聴いて確認しを繰り返した。幸いだったのはキーが原曲のまま行けたことである。カラオケで原曲キーと自分のキーが合わないことほど悲惨なことはない。これまでに何度か経験してきた。

その努力の甲斐あって、当日のお披露目では結構同伴メンバーのみんなにも受けたと手ごたえを感じた。これって結構嬉しいものである。

**********************:

事前に「羞恥心歌ってみようと思ってる。」と、家内と娘に話したら、家内は即否定、娘は「夢で生きてる~」なんて受けるんじゃないとのコメントだった。

僕のカラオケ選曲に対して家内はネガティブ過ぎる傾向があると思う。今回「さよならの向こう側」についてもどう思うかと尋ねたが、「あんなゆっくりしたテンポの歌は迷惑がられるだけで論外。」と手厳しかった。ところがアップテンポの「羞恥心」も駄目と言うのであるから、最早カラオケで歌うのはやめた方が良いと言っているようなものだ。ただ、娘もこの選曲には賛同しなかった。それで止めることにした。

**********************

それからは孤独な選曲作業を行った。そして5曲ほどを選択した。新年会の前日に上京してきた兄との待ち合わせまでに約40分ほどの隙間時間ができたので、急遽、カラオケ館(今回行事で利用予定の系列店)に飛び込み、メンバー登録して(今は携帯電話をかざしてメールを受けて指定URLにアクセスするだけで簡単にメンバー登録できるのには驚いた)料金節約して、30分で選択曲のキー確認を行った。マイクは使わず、曲の出だしとサビのところだけのキーを確認して演奏中止するという予習作業を行った。これで明日はパーフェクトじゃ、ふふふふ...と、カラオケ館を後にしたのであった。全くもって、忙しいリハーサルだった。

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兄上京

教育研修で品川に来たので1月30日夕食を一緒にした。

帰熊時にはいつもご馳走になるので、今回は張り切って美味い店を予約して案内しようと思ったが、あまり肩が凝らない所が良いというので、それまでの計画を白紙撤回した。それにはお互いの仕事の終了時刻が未定だったという事情もあった。

いくつかのグルメ雑誌やインターネット検索で丸の内、銀座、新橋、品川、大井町あたりで各1店ずつ候補を絞っていたのだが、全て取り止めた。

結局、これまで何度か利用している加賀屋八重洲店に予約なしで案内した。

しかしこれをすごく反省している。居酒屋では特別東京らしい料理という印象ではなかったのではないかと。勿論兄はそんなことをいう筈も無いが、つい先々週の熊本「山葵屋敷」で馳走になったのに比べると自分自身が少し期待ハズレだったかな?と感じるのである。

この日の刺身の盛り合わせは種類も活きも悪くなかった。スタミナ焼きも合格点。しかし他はさして評価すべき料理ではなかったかもしれない。兄は刺身は活きのいいのはたくさん食べているだろうし、塩味つくね焼き、エイひれ煮付け等は食べ残しもあった。

兄弟で酒も入ってきてからはオヤジ批評で大いに意気投合して盛り上がったが、料理も多少話題になるくらいならもっと良かったなと思った。

兄よ次は熊本や九州では味わえない料理の店に案内するぜ。早く次の上京機会を作ってくれ!

***************

父はこの日くしゃみが止まらないのでないかと心配になったので、店から携帯電話を掛けて交替で話した。

その父に聞いたらしく、直後に妹が「兄弟の杯を交わしよるとか」とのメールを送信してきた。東京の夜景をバックにした兄弟ツーショットの写メールを返信したら、「きらびやかバックですなー。○兄はお父さんに見えた。」との感想を送ってきた。

羨ましがるより現実を直視させる突っ込み鋭い妹ではある。

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